8月3日(月)、高津宮・東高津宮・生國魂神社・若宮商工稲荷神社を参拝しました。
高津宮は、清和天皇の勅令によって難波高津宮の遺跡が探され、あったと定められた地に仁徳天皇を祀る社が建立されたのが始まりとされています。
仁徳天皇は高津宮に都を置かれ、大阪発展の基を築かれました。
また、仁徳天皇は民の窮乏を知り、暮らしぶりが回復するまで課税を取り止めたという「民のかまど」の逸話が有名です。
今こそ仁徳天皇の「民のかまど」の精神が必要だと思いました。
境内には、仁徳天皇の御製「高き屋に のぼりて見れば 煙立つ 民のかまどは 賑ひにけり 」にちなんだ絵馬堂がありました。
大正10年に制定された『大阪市歌』の歌詞一番にも「高津の宮の昔より よよの栄を重ねきて 民のかまどに立つ煙 にぎわいまさる大阪市 にぎわいまさる大阪市」とある通り、仁徳天皇の仁政こそ今の大阪市の繁栄の基になったという意識がありました。
『大阪市歌』
一
高津の宮の昔より
よよの栄を重ねきて
民のかまどに立つ煙
にぎわいまさる 大阪市
にぎわいまさる 大阪市
二
なにわの春のあさぼらけ
生気ちまたにみなぎりて
物みな動くなりわいの
力ぞ強き 大阪市
力ぞ強き 大阪市
三
東洋一の商工地
咲くやこの花さきがけて
よもに香りを送るべき
務ぞ重き 大阪市
務ぞ重き 大阪市
改めて『大阪市歌』の歌詞は素晴らしいと思いました。
大阪市民の一人として、今後も『大阪市歌』を歌い続けていきたいと思います。
生國魂神社は、神武天皇が東征の際に難波碕(現在の大阪城付近)に生島大神・足島大神を祀ったのが始まりとされる大阪最古の神社です。
若宮商工稲荷神社は、大阪商工会議所初代会頭の五代友厚が大阪の商工業発展を祈念して奉祀した「商工稲荷神社」が、大阪商工会議所の移転に伴って移されることとなり、昭和40(1965)年9月に移転先である内本町の建設用地内にあった「若宮稲荷神社」のご神体と合祀され、新たに建立された神社です。
また、大阪商工会議所の会頭3人の銅像がありました。
3人の会頭は、大阪の発展に多大な功績があった初代会頭の五代友厚、7代会頭の土居通夫、10代会頭の稲畑勝太郎です。
大阪市は素晴らしい歴史・文化がある街だと再認識しました。