ジョニ・ミッチェルのファンです、と書いたら、「実は僕も」「私も」と、伝えられる機会が増えました。

少し秘密を分かち合っているような気分ですが、別に秘密にする必要もなかったですよね。

 

 

 先日は、ライターの瀬川慧さんが、銀座のヤマハホールのイベントを教えてくださり、銀座で待ち合わせをして一緒に出かけました。なんと、1970年、ワイト島でのミュージックフェスのドキュメンタリー映像、はじめて見ることができました。

 

 トークショーでは、音楽評論家の渡辺亨方が、主にジョニや、この映像の魅力について話されていて、

渡辺さんは、ジョニ・ミッチェルの経た様々な恋愛についても少し触れられ、彼女がそうしたミュージシャン方に影響を与えた、という話され方をしていました。

 

 私のラジオでの伝え方は、そこが足りなかった気がして、聴いていました。

 そうだよな、お互いに影響を与えあってこその恋愛です。

 

 ジョニには関係ない話ですが、渡辺さんがジョニに出会った札幌の高校時代、私服の高校だった、とも話されていて、そうなると渡辺淳一さんや大崎善生さんの出られた札幌南高校か、私の通った札幌西高校か、などとしばし想像が飛ぶ‥‥。

 

「イノセントなジョニ・ミッチェルの姿」

 

 そう紹介されて始まった映像、ピアノ、ギター、ダルシマー、曲ごとに楽器は一つ。

 

 フィルム越しなのに無垢なエネルギーが大きく伝わってきて心が震えました。

 

 このフェスの伝説となったシーンも臨場感があります。手持ちのカメラですね。撮影の仕方が、今はむしろ新鮮に見える。

 客席で、暴れ出す人がいて騒然とするのですが、ジョニ・ミッチェルが少し困惑した表情で語りかける。

「みんな、静かにして。曲を聴いてほしいの。私も全身全霊で唄うから」と。

 

 カナリア色のニットのワンピースにターコイズのついたベルト。静かな樹木のようにすくっと立っていて、凛々しく、美しく。

 

 カナリア色のニットのワンピースにターコイズのついたベルト。

 

 ずっと憧れが尽きません。

 

 フィルム・コンサートでありながら、客席は満席でした。

 このDVDが、明日5日に日本では先行販売になるそうです。