座間総合病院は、2016年4月に開院した病院とうかがっています。
もともとは、座間キャンプのあった敷地に、こちらの病院と消防署と自衛隊の宿舎ができたそうです。
定期的に医療従事者の皆さんで行われている勉強会の名は、 ZAMAサミット。
会場に入っていくと、コスチュームが色とりどりの皆様が温かく拍手で迎えてくださり、私が一番「白衣」のような白でした。「SAMAZAMA」を尊重し、コスチュームの色は、皆自由なのだそうです。
お、バックヤードには、ポスターを貼ってもらっていました。いつもは院内の皆さんの情報交換の場だそうですが、今回は私がお招きいただき、院長の渡潤先生と対談をさせていただきました。
その前に、新しい病院の設備などを見せていただきたくて、ご案内をいただきました。
地域医療の大切な拠点として開院された病院で、急性期病棟、回復期リハビリテーション病棟、医療型療養病棟と、各階の病棟のケアの主軸が異なり、ケアミックスと呼ばれる機能が細やかなに生かされているのを感じました。
廊下が広い! 広いだけでなく、病棟によって廊下の素材が違います。歩く、という行為だけ見ても、患者さんへの負担はそれぞれ違ってくるからですね。
食堂も明るい。入院の患者さんへのお食事は、院長が基本的には自ら毎日「検食」をされています。
ときどきイベント食があって、それぞれの病室でお肉が焼かれる日などもあるようです。
リハビリテーションのスタッフだけで、90名以上。これはすごい。
ちょうど皆さん、一日の最後のリハビリを終えたところでほっとした表情ですね。
リハビリ室の外には、こんな緑のスペースがありました。誰にもほっとするひとときを過ごせそうな場所でした。
手術室では、汚染された空気はすべて吸い上げられていくように実はこの天井にも新しい機能が。
オペを終えられたばかりの看護師さんも、ご案内をありがとうございました。
院長の渡潤先生とは、『移植医たち』を刊行してほどなく、FBに感想をくださったのが出会いとなりました。
6歳のときにニュースで見た和田移植についての思い、しかしそこから刑事告発されていったこの移植についての思いなどを現役の医師から伝えていただけたのは、大変ありがたい機会でした。また小説への感想も書き送ってくださり、書き手として励みとなりました。
今回の対談では、この小説や移植医療についてだけでなく、渡先生が担当される画像診断についてなど、印象に深く刻まれるお話があり、一時間はあっという間でした。
「SAMAZAMA」であることの先には、スタッフ一人一人を信じる気持ちと、皆が伸びやかに成長してほしいという大きな期待が込められているのだと思います。素敵なチームにお迎えいただいた時間でした。
渡先生、皆様、これからのますますのご活躍をお祈りしています。