せっかく青森へ出かけたので、りんご園へも二つ立ち寄らせてもらいました。
広船地区、唐竹地区、いずれも小高い場所にある、りんごの名産地です。
葉が黄色いでしょう?
りんごも紅葉し、落葉するのです。
ただしそれは、葉取らずで生産しているから。もっと言うと、無肥料など自然に近い形で栽培しているところのりんご園に見られる光景です。
きれいだ。
あと数日で、サンふじが収穫されます。
こちらは広船地区の工藤さんご夫妻。もひかん林檎、という名前でインターネットで購入できます。
無肥料、減農薬の栽培。樹上完熟による収穫。地区にお一人きりです。
もひかんというのは、勢いのある若い枝が太陽に向かって伸びていくのを象徴してつけられています。
工藤さんはりんごの樹と対話して、この枝を無為には切りません。
ものすごく瑞々しいりんごが育っていました。
そしてこちらは、私が『ききりんご紀行』でもお話を書かせていただいて以来、
あまりの美味しさに昨年も一昨年もりんごをお願いしている唐竹地区の内山さんです。
広船と唐竹は隣同志の地区ですが、唐竹でも無肥料栽培は内山さんだけなのかもしれません。
矮化栽培にも独自の手法を取り入れて、「半矮」と名づけられきれいな農園となっています。
お二人はほぼ同時期に、無肥料栽培を始められています。
私は色づくりんご園が好きです。
実は来年二月より、新しくりんごの連載を始めることが決まりました。
りんごを追いかけることは、この百年の人間の営みを知るきっかけにもなります。
新しいノートをつけ始めています。