9月23日(土曜日)、お天気に恵まれ、ニセコ町約11キロのフットパスコースを歩きました。
良い道です。
全道各地に広がっているフットパス・コースは、地元の方々が草刈りなどをして、道の整備をしてくれています。感謝です。
私が歩いたのは、文学と歴史散策コース。有島武郎氏の父は、ニセコに広大な農地を持っていました。戦後、これらの土地を有島武郎氏は農地解放します。
その父と息子も実際によく歩いたという小説『親子』で描かれた坂を登りきると、大きな青空と、今も広大な田園が現れます。
これまでにも何度か訪ねたことがある場所でしたが、歩いて訪れたのははじめてでこれまでとは少し別の風景に感じられました。
集合写真の後方、山頂が雲に隠れていますが、羊蹄山です。
ニセコ町は、いつ出かけても神秘的な輝きを感じる場所です。
夕方のトーク・セッションでは、フットパスとは市民の歩く権利からはじまったこと。ただ風景を楽しむだけでなく、土地の人の暮らしを知るきっかけになること、など、イギリスで歩いたフットパスの経験を通して感じたことなどを、小川巌さんと話しました。
小川さんたちのひとつひとつの活動が実を結び、北海道ではフットパスが各地で活気付いています。
昨夏歩いた黒松内とニセコの道がつながる日も遠くないようで、そうなるとイギリスのように、途中幾度か宿に泊まりながらの旅になるんですよね。
歩く速度でしか見えない、触れられないものがあり、それを改めて感じた一日でした。
交流会では地元の方々が作った料理がふるまわれました。
本物の贅沢だと感じました。