春風亭一之輔さんのファンです。
はじめて噺を聴いたのは、実は寄席ではなくて、五反田のデザインセンター・ビルにあるG-CAllサロンという場でのことでした。
ここにはベーゼンドルファーのピアノが置いてあって、サロンコンサートが開かれることもあり、私も一度大崎善生さんと朗読会をさせてもらっています。
G-CAll代表の秋山剛一さんが、一つ一つ丁寧に主催をされてきました。
このサロンが、今月をもって閉じられることになり、一之輔さんの落語も13回目でここでは幕となります。
デザインセンター・ビルは、花の季節。窓の外では花々が咲き、サロンでは落語が始まる。
良い時間だったな。
この日は三席も! おそらく「代書屋」「化け物使い」「粗忽の釘」という噺だったはず。
キッチンミノルさんが毎月の初日一日を密着して出された、これは言ってみれば写真集ですね。
たぶん誰かの写真集を買ったのは、チェ・ゲバラとカストロ、そして一之輔さんです。
これが、傑作なんですよ。
見たり読んだりしているだけで、しみじみ、じわっと、笑みが浮かんできます。嘘じゃないですよ。