ホテル ルワンダ | 谷元 健吾の公開日記

ホテル ルワンダ

ホテル ルワンダ



アフリカのルワンダで内紛による大量虐殺の危機から人々を救った、実在のホテルマンの勇気と良心を描いた感動ドラマ。



素晴らしい映画でした。


約10数年前に実際にあった大量虐殺(100日間に国民の10人に1人、少なくとも80万人が虐殺されたと言われる事件)を基にしており、


国民の85%を占める多数民族でありながら、長年ルワンダを統治していたベルギーの方針により顧みられなかったフツ族の恨み辛みは骨髄まで達していた。


燻っていた導火線に火がつくと、これまではけ口を求めていた鬱憤が一斉に噴出、たった3か月で全ツチ族の75%、80万人とも100万人とも言われる人間が虐殺されてしまう。

そんな中で主人公のポール(ドン・チードル)がフツ族でありながらツチ族1000人あまりを匿い救出させるという内容。



調べれば調べるほど、民族間の紛争というよりも白人の適当な植民地方法が原因みたい。



と、驚くべきはこんな大量虐殺もそうだけど、このような事実あったことはあまり知られていないという事


理由としてはよくも悪くもアメリカが介入しないと世界は目を向けにくいそうです。


アフリカ最奥部の小国であり、世界でも1、2を争う最貧国のルワンダは、ジャーナリズムからもほとんど忘れられた存在だったとの事。



インターネット間で若者が署名を集めたことによって公開が出来たという話にも納得がいく名作です。



ただ単純に『こういう事実があったんだ』ということだけに止まってはいけないと率直に思えました。


作中には色んなテーマのメッセージがあり、なかなか感じることの出来ない貧困地域の価値観を垣間見れます。


まだ信じられないほどの衝撃がある重たい内容ですが是非見てください。


エンディングに流れる歌がまた考えさせてくれます。