嫁さんともしっかり話し合ったと思うがまだまだ
しっくりこないことが多い。
もう、私の頭の中はスーパーの店長としての自分ではなく
これから退職してからの将来のことばかりを考えていた。

本社での会議が終わって退職願を手に持って人事担当常務に
話をしむけた。
退職の理由を言って慰留されたが最後には承認してもらった。
結婚式にも来てもらっているしなにかとお世話になっている
方だったので本当に申し訳なかったが。

まだ、歳にして28歳の若造。
プライドだけは一人前のただのスーパーの店長だった当時の自分。
まさにこれが自己評価である。

嫁さんにしても私が一度言い出したら、人の言うことは
がんとして聞かない強情者ということも十分理解しての
結果だったとおもう。

岡山での生活ももう、これで終わりを告げて
6月の終わりからは嫁さんの実家に入り
第二の人生が待っている。

不安と夢が交錯してただ頼りになるのは自分自身の固い決意と
嫁さんのはげましだったように思えた。