披露宴がおわり、はるばる大阪や和歌山からの遠方から来てくれた大学の
友人たちとラウンジで久しぶりに語り合った。
本当にいい祝辞も頂いて式も盛り上がったし助かった。
それにしてもよく来てくれたと感謝した。

結婚式の夜は「新婚初夜」といっていいのだろうか?
私たちふたりはもう、すでにいっしょに住んでいたので
新鮮な夜ではないがとにかく記念すべき夜には違いない。
ふたりとも疲れてきっていて違うホテルにいって一夜を明かした。
重い着物なんか着てさぞかし大変だっただろうし
着物の帯もぎゅうぎゅうに締め付けていて大変だったと思う。
お腹の子供もじっと我慢の子で、あばれてくれなくてよかったな。

次の日、昼ゴロ親戚の方々にあいさつし、新婚旅行に
出発した。
一番の目的地は南紀白浜で大阪あたりをぐるっとまわって
おいしいものを食べて帰ろうという予定。
しかし、お腹の子供が心配なので無理はできない。
私のマイカーでゆっくり、ゆっくり走ってホテルの予約は一切せず
行き当たりばったりの感覚で、もし万一、なんかあったら
そこから帰ろうと思っていた。

今からおもえばカーナビもない時代、道路地図を片手に
これが結構たのしいものだった。
こんなに長いドライブもしたことなかったし
いい景色をみながら私の故郷の道路を車で走っている。

坂出から国道11号線を東へと高松方面に。そして、まだまだ東へと走る。
小さい頃親父やおじさんとよくいった思い出の海鮮料理屋である。
「びんび家」という鳴門の魚がおいしいお店でお昼ごはんを食べた。
おいしい魚づくしで活け作り、刺身などおなかいっぱい
新鮮な魚に十分満足した。

そこから約10キロいくと当時できた鳴門大橋が見える。
鳴門の渦潮を見ながら橋をわたって淡路島につく。

それから洲本までまたドライブして和歌山行きのフェリーを待った。
フェリーはかなり波に揺られ大変だったが船酔いもしなかった。
彼女と楽しく話したり船から夜の瀬戸内海や島々も見れて
ロマンチックな夜を過ごした。

つづく。