ふたりの一生の思い出となる記念になるべき結婚式。
1986年11月9日、日曜日大安吉日だった。
今も指輪に深く刻み込まれている。
結婚式は四国のとあるホテルでそこそこの人数のかたを呼んで
できるだけ質素に行う予定だったがこれがなかなか
田舎なのでそうはいかない。

前の晩から、遠い親戚のおじさん、おばさんは実家に泊っていて
もう盛大に前祝とやら。
ドンちゃん騒ぎでカラオケも一晩中といったにぎわいようだった。
ひさしぶりにあう親戚のみなさんにおおいに祝ってもらった。

式の当日、式が終わっての披露宴でのこと。
私は経験不足なのか、(だれも初めての人が多いと思うが)
とんだミスをやらかした。

まずはケーキの入刀・・・
本物か模造かよくわからず一生懸命になって
ナイフで切ろうとした。あがっているせいか、なかなかうまくいかない。
係りの人があわててそばにきて無事ナイフで真ん中あたりをやっと
ナイフで刺すことができた。考えてみればあんな大きなケーキあるわけないのに。

それから、花嫁にキスをする場面・・・
「さあどうぞ~」。。。盛り上がったアナウンス。
本当に真っ赤な口紅の上にキスしてしまった(不届き者。こらっ。)

きわめつけは花嫁にメロンをフォークで食べさせる場面・・
おしとやかにしている嫁さんに向かって無理やり
おしつけ口の中に入れようとして周りは大爆笑。

その後、花嫁に贈る歌と称して私が歌をプレゼントすると言う
セッティング。
曲の題名も(そして・・めぐりあい)
万感の気持ちを込めて歌いながら内面からもこみあげるものもあって
花嫁は最初から最後まで泣き通しで私も不覚にも歌いながら
それにつられてしまって一粒の涙がこぼれた。(うれし泣きと男泣き?)

本当にたいへんなときを乗り越えてやっとの思いで
幸せをつかみかけているふたり・・・

明日からのふたりの未来はどう写っているだろうか。
やっと、世間にも認めてもらって天にも上る気分だった。