酒の上での失敗は一度もないが、夫婦でだんだん何でも言えるように
なってきたころのこと。こんなことがあった。

夕食のとき、酒の肴もおいしくビールもすでに2本空けてもう、
3本目のビールを飲んでいた。かなり、ほろ酔い気分。
いつもより二人の会話が盛り上がり、最初は彼女中心の話題でお腹のこども
が順調でよかったとか、このまえ、訪問販売の人が来て
いらないようなものをセールスされて困ったとか。

ほんと、よくしゃべるな、おんなってぐらいな感じで聞いていた。

そこで一発------.
『おんなっておとこのお手伝いさんみたいなもんやからな。
だから、あんたはぼくのお手伝いさんでいてよね』
というようなとんでもない、今で言うと人権無視した最低の
男が暴言を吐いてしまった。

光陰矢の如し・・・言った言葉は返ってこない。

「 それ、どういう意味でいってんのよ」

「だから、お手伝いさんになってというてるんや。」

「もーうーーーー」

そこについであったコップのビールを私の顔に
ピシャッとかけてこれで頭冷やしなさいといって
違う部屋にそそくさといってしまった。一瞬にして目が覚めた。
舞い上がりもいいところである。

いい意味でいえば僕の人生のなかで困ったことがあれば
かゆいところに手が届くようなひとでいて欲しい、
真意はその場の空気がよく読めてなんでも先にやってくれる
便利なひとでいて欲しいということ。

でも、お手伝いさんの言葉はよくなかったね。
ほんと大いに反省しました。

その夜はちゃんと、違う部屋に別々にふとんが敷いてあり
ひさしぶりに離れて寝た。
ああ、けんかしたらこういうふうになるんだ。ふーん納得。
嫁さんのいびきがなくてよく、寝られた?????てなことはなかったよ。

しかし、寝ていると夜中に布団の中をもぞもぞ、さっきはごめんね。
ちょっと、やりすぎたからといって逆にあやまってもらえた。
もし、ぼくのことやからこのことで悩んで寝れずに事故にでも
なったら困ると言う配慮だったと思う。


これはいいお手伝いさんの証しだな、あっ、また失言。気をつけよう。