次の日の10時ごろ、仕事から帰って寝転がってテレビを観ていたら
外で、車の止まる音がしてドアがばたんと閉まった。
窓をまた、コンコンとたたく音がした。まさか?
カーテンを開けてみるとまた昨日の彼女だった。
今日はビールとおつまみを持って来て
部屋であなたといっしょに飲もうよって誘われた。

それでは窓を開けて彼女の腕と足を引っ張りへやのなかに入れた。
よっこらしょ、という具合に。
彼女の服装は白色のタンクトップに下は短パン。
髪はポニーテールで顔はすっぴん。
そんな格好でよく来たねえ、まるで高校生じゃん。
まあ、いいか。


そんなことどうでもいいから、とにかくビール飲もう。
おつまみも食べながら音楽も聴きながら・・・
缶ビールを3本くらい飲んで、彼女はきょうもここに泊めて欲しいといった。
えーーー今日も泊るの、昨日もほとんど寝てないのにと思ったが
飲酒運転になるので送れないしなあ。

まっいいか。今日も寝れないのを覚悟して井上陽水や甲斐バンドの
歌を聴きながらふたりで飲みながら世間話や身の上話をした。

どうやら彼女は私と同世代だし音楽のセンスもよく似ている。
もう、夜中の2時か。それじゃあ、僕、眠いのでおやすみといって
へやの隅のほうで毛布をまとって寝た。

さすがにきのうときょう、2晩続けてこんなことになっていいのか。
お互い26歳と27歳の男女。
でも、ふたりとも相手のことを探りあい、電気を消しても
よもやま話をしながら次の日の朝を迎えた。

続く。