混雑する3ヶ日が終わってゲレンデに出ました。
急激に人が減った印象でした。
朝も全く待たずゴンドラに乗れるようになりました。

ここから静かな日常になっていくのでしょうか。
例年よりもその傾向は強いと予想されます。
しかも雪がずっと降り続いています。

ということで新雪を存分に楽しめる環境です。
これだけ条件が整っていることは極めて珍しいかもしれません。
10年前くらいにあったかどうかというくらいです。

つまり最上級のコンディションです。
こんな時に目指すのは元々はコース外だった場所です。
外国人が勝手に滑るようになったことからなのか数年前にスキー場内として組み入れられました。

パトロールが状態を確認して問題なければオープンする形になったのです。
もちろん人為的な整備はされておらず自然のままです。
木があったり崖のように落ち込んでいたりするところもあります。

朝一本目に裏黒というコースに行きました。
稜線を下っていく比較的ロングなイメージです。
まだ誰も滑っていなかったようで極上のパウダースノーを味わえました。

板とブーツと体のチューンが噛み合っている実感がここでさらに強まりました。
腰くらいまで沈み込んでもバランスが崩れることがありません。
結果的にノンストップで整地と同じようなイメージでいけます。

ターンの時に巻き上がる雪で全身が真っ白になっていきました。
そして次に本番ということでおむすびに行きました。
正面から見ると三角形でそのように見えためにこの名前らしいです。

ここまでバックカントリーの雰囲気を簡単に味わえるところも他にないと思います。
急斜面で出口部分が木に囲まれていてテクニカルです。
加えてルートを間違えて沢に落ちるリスクがあります。

そうなれば命も危ないところです。
そんなことからか入口に超上級者向けと記載されています。
しかも通常のコースからよく見えます。

その難易度はともかく当然ながらここも十分すぎるほど雪がありました。
おかげで木と木の間を直滑降気味に抜けるのも難なしでした。
深雪の方が抵抗を得やすくスピード調整しやすいのです。

結果的に処理能力と共に体感が変わったかもしれません。
どことなく新たな地平が知覚できた印象でした。
写真はおむすび下部で正面に滑っていくようになっています。

谷孝祐
2021.1.5

2021シーズン初おむすび