今までのことを思い出して書いています。


手術がきまり、仕事先にも報告。

シフトを調整し、手術前日入院だったため、そこから一か月休ませてもらうことに。


子供達は旦那の実家にたよることに。

習い事も休むことも連絡して、自分の入院も準備、段取りしました。


とったら治るんだから、傷はつくけど、頻尿は解消されるし、そこを乗り切ったら、いつも通りになるから。

そう思い、下腹部の違和感はあったものの、いつも通りに仕事や家事をこなし過ごしました。


2月14日

旦那と2人術前説明を聞きに主治医のもとへ。

主治医が、腹腔鏡手術の説明をしてくれました。


「こことここ、4ヶ所、5ミリくらい穴あけるから

 ね。一週間入院ね」


はい、はいと返事をし、じゃあサインしてと言われたので、私はボールペンを持ちました。


さあ、書こうかとした時、

「そう言えば、先生。一月にガン検査の結果は

 どうでしたか?」

と私が聞くと、

「ああ、あれね。ちょっと待ってね。」

とパソコンをカチカチ。


すると、主治医の顔が変わりました。

何回も、マウスをさわります。

長く沈黙したあと、


「たにこさん、開腹にしたほうがいいね」


「??どうしてですか?

 開腹は嫌です。腹腔鏡にしてください」


「…ガンを疑う細胞がでています」


その瞬間頭真っ白です。

その間、開腹の手順や、術中病理検査などを主治医が説明していましたが、全然頭に入りません。


「じゃあ、同意書を作成し直すから、待合室で

 待っていて下さい。」


と私と主人は出されました。どうしようと旦那と

言葉をかわすうちに涙があふれ、とまりません。

頭のなかはどうしようどうしよう、私ガンなの?

言葉が巡って答えなんかでません。


再び診察室に呼ばれ、目の前には作成し直された

書類があり、そこに卵巣がんという文字がありました。卵巣がん…聞いたことない。


溢れる涙をテッシュで押さえながら、声をしぼりだしました。


「先生、私ガンなんですか?」


「おそらく」


強くハッキリとした声で言われました。

ガン告知にあと一週間でガンの開腹手術。

2月14日は忘れられない日になりました。