森見登美彦という人がいる
万城目学という人がいる

何奴と思うお前はもう少し小説を読んだ方がいい

二人とも作家であり京大卒である
つまり先輩にあたる
これは自慢だ

二人の書く物語、特に森見登美彦は京大生の目線に近いものが多い
京都の大学生なら異性の首筋を嗅ぎたくなる祇園祭の宵山が舞台だったり、夜は短しではドンピシャで京大が舞台となる

万城目の方では鴨川ホルモーは京大が舞台となる
京大青龍会のモデルとなったサークルももちろん存在する

やはり舞台が身近にあると物語に入り込むのも容易になる

思うに森見さんはなんとなく俺が嫌いなタイプの人で万城目さんは俺が好きなタイプの人だ

おれは最近自分の中の何かが変わってきている気がしてならない
フレンドリーになった?
それとも悲観的に?

いいえ
ワクワクしなくなりました
森見氏の作品からもワクワクが読み取れない

明日ハワイに行くのも明日台風が来るのも俺にとってはどっちもどっちで、むしろ台風が最大瞬間風速70メートルと聞いて久しぶりのワクワク感を味わってるところだ

それに対し万城目氏のエッセイを読んで思った、この人はいい人だと

日々の出来事を爆笑ほどでもなく、作り笑いが自然にできるぐらい面白い文章で書いてくれる

鴨川ホルモーの最初、新入生男子が新入生女子を自分の下宿に迎えて夜を共にする場面
これは確かにグッとくる

俺も下宿があったら、女の子が寝たベッドを罪悪感に悩まされながらも嗅ぐだろう

何か庶民感があるから万城目学は普通に好きである

教習所のSっぽい教官ぐらい好きだ

photo:01


写真は阿吽のシーサーの真似