メヌエットさん

 

 

私「宇宙行きたいな〜」

長男「あ、2025年だよ」 

私「え…」 

長男「迎えに来てくれるから、帰ろ。ハイ、これチケット」 なんか手渡された(見えない) 

私「ありがとう…?」 

長男「ポケットに入れてといてね」 

私「どこにあるの?」 

長男「ここ」 

左の腰のあたりをもぞもぞしてる

 

 

長男「ここに入れといて」 

私「お母さんにもあるの?」 

長男「…お母さんにはなかったわ。チケット僕が預かっとくね」 なんか手渡した(見えない) 

長男「僕とお母さんと弟は一緒のチームだから一緒に帰るよ。そばに入れば大丈夫だから」 

私「そうなんだ」 

長男「みんなに会えるの楽しみだな」

 

 

私「みんなって誰?」 

長男「宇宙の友達とか」 

私「へぇ〜。お母さんは全然覚えてないな」 

長男「まーね。僕たまに地球の僕と宇宙の僕と入れ替わってるからね」 

私「そうなの?気づかなかった」 

長男「うん。一緒だから気づかないよ。でも簡単に入れ替わってるの」 

私「なんで入れ替わってるの?」

 

 

長男「そりゃ宇宙でも仕事あるし、両方とも地球を楽しみたいからに決まってるじゃん」 

私「地球楽しんでるの?」 

長男「もっちろん!」 

私「地球で1番楽しいことは何?」 

長男「お母さんから産まれたこと」 

私「きゅん」 

長男「毎日楽しい」 

私「ありがとう。お母さんもあなたに会えて嬉しいよ」

 

長男「天使の友達と階段作って来てよかった」 

私「そのお話好きだよ」 

長男「知ってる」 

私「宇宙でお仕事してるの?」 

長男「うん。先生なの」 

私「え、先生?」 

長男「そうそう、地球ではまだ6歳で子どもなんだけど、本当はすっごくおじいちゃんだよ」 

私「えぇえ」 

長男「だから忙しいの」

 

 

私「いろいろあるんだね…」 

長男「あとね、富士山って山じゃなくて火山なんだよ。知ってた?」 

私「……なんで知ってるの?」 

長男「天使のスマホに書いてあった」 

私「天使のスマホ…?」 

長男「見えないけど左手になんでも調べれるスマホ持ってる。よく見てるでしょ。そこに書いてあった」

 

 

そういえばよく左手をよく見てるし、検索かけてる。 

私「え、すごいじゃん。どうなってるの」 

長男「見えてないだけでお母さんも持ってるよ」 

私「ほんと?」 

長男「はい、まずお手手を開いて」 私の左手を見る 

長男「宇宙に行きたいボタン押す?」 

私「押すー!!!」

 

 

長男「じゃあここね。ポチッ」 

私「ポチッ」 

長男「どんな宇宙人に迎えに来て欲しいか描いて。これペン」 

私「どんな宇宙人…?」 

長男「僕はタコ型だよ」 

私「えぇえ」 

長男「他にもイカ型とかヒトデ型もあるよ」 

私「じゃあ妖精で」 

長男「なら描いて」 

左手に妖精のイラストを描く

 

長男「決定ボタン押して」 

私「どこ?」 

長男「も〜ここだよぉ」 

ポチッ 

長男「はいこれで完了〜。

いい、2025年だからね」 

私「わかったよ。ありがとう」 

長男「また聞きたいことあったら言ってね」

以上!