本日の欧州市場でユーロは荒い値動き。仏金融機関が損失を計上する話が蒸し返されて売りが強まりユーロドルは1.3903ドル、ユーロ円は132.19円まで下げた。中東勢からの売りが出ていたとの声もあった。ただ、欧州株が上昇しダウ先物が下げ渋ると一転買い戻しが優位になった。19時に発表の独製造業新規受注が予想を上回ると買い戻しが加速。原油先物相場の上昇も買いを後押しし、ユーロドルは1.4049ドル、ユーロ円は133.80円と本日高値を付けている。

 ニューヨーク市場では米経済指標の発表はないため米国株の動向に注目が集まる。明日にアルコアの決算発表を控えているため、積極的に買い進める動きは期待できない。一方で、これまでに米企業の悪い内容を織り込む格好で売られてきた面もあり、新たな材料が伝わらない限り積極的に売り込まれる可能性も低そうだ。そのため、リスクマネーのフローを見る上では原油先物相場の動向にも注意したい。また、明日からイタリアでG8が開催される。準備通貨に関する発言には市場の感応度は低下しているが、為替に関する要人発言には注意が必要だろう。