本日の欧州市場で、ポンドドルは荒い値動き。英住宅金融大手ネーションワイド・ビルディング・ソサイエティが発表した6月英住宅価格が予想より強い内容となったことを受けて、一時昨年10月21日以来の高値となる1.6743ドルまで値を上げたものの、その後失速。英国立統計局が発表した1-3月期の英GDP確定値が改定値から下方修正されたうえ、予想より弱い内容となったことが相場の重しとなり、1.6556ドル付近まで下押しした。ユーロポンドも一時0.84364ポンドの本日安値まで下げた後、0.85285ポンドの本日高値まで買われるなど、荒い値動きとなっている。

 ニューヨーク市場では、22時に4月米ケース・シラー住宅価格指数、22時45分に6月米シカゴ購買部協会景気指数、23時に6月米消費者信頼感指数などが発表されるほか、ブラード米セントルイス連銀総裁やホーニッグ米カンザスシティー連銀総裁の講演が予定されている。特にケース・シラー住宅価格指数はサブプライムローンを用いた住宅の取引価格が含まれているため、重要な住宅関連指標として注目が集まっている。米経済指標や要人発言を受けた現物の米国株の動向にも注意したい。(情報提供:株式会社サイバーエージェントFX)