今週末から来週頭にかけてまた寒いようですね~予報によると最低気温もマイナス。基礎の立ち上がりコンクリートの打設を来週予定してますが、天気をみながらタイミングを計らないと!

さてさて、ただいま現場ではアンカーボルトの設置の真っ最中。
アンカーボルトには2種類ありまして、太さがM12とM16というぐあいに違ってます。


まずM12のアンカーボルトは基礎と土台を緊結する
大事な部材です。ですので、立ち上がり基礎への埋め込み深さや、設置しなければならない位置などを十分検討して取り付けられます。例えば深さについては基礎への埋め込みを240mm以上、柱の近く(200mm以内)につける。土台の継ぎ手(男木側)につける。などなどです。最近はアンカーボルトの形状の工夫によって埋め込み深さが200㎜以上っていうのが多くなってきてます。

おつぎはM16のアンカーボルト、こちらは基礎と柱を緊結するホールダウン金物を取り付けるためのモノ。取り付けられるホールダウン金物の強さの種類によって埋め込み深さが変わり、15KN用で360㎜以上、35KN用だと503㎜以上埋め込まないといけません。
ちなみに15KNとか35KNとかは地震の時に柱にかかる引き抜き強さの数値になりまして、強い耐力壁(シングルの筋かいよりダブルの筋かいの方が)ほど強い引き抜き力がかかります。
埋め込み深さが深くなると、その分施工も難しくなってたのですが、今は異形Sアンカーボルトというアンカーボルトの表面にデコボコをほどこしたモノが出てきて随分とし易くなりました。
これだと35KNでも200㎜以上の埋め込みで大丈夫ですので!

耐震などの建物の強さをきちんと担保するためには構造的な計算などが大切なのはもちろんですが、計算結果をきちんと反映させるためにはそれに関わる一つ一つの部材もきちんと考えつくらないといけないのです。このアンカーボルトも一つの良い例ですね!


最後まで読んで頂いてありがとうございます。

谷中幹工務店H・P 
↑過去の施工例載ってます。