スペイン語(2) | 翻訳、スペイン語についての話

スペイン語(2)


スペイン語の「さよなら」には「adios」、「chau」、「hasta man~ana」などの言葉がありますが、
一般的によく使われる単語は「chau」です。日本語の読み方で「チャオ」となります。
チャオって言葉はよく聞きますよね?そう、この言葉はスペイン語だけのものじゃなくって、
フランスでもポルトガルでもイタリアでも使います。
要するにラテン系の国はどこも使ってるわけです。
かなりメジャーな単語なんで、普通にドイツ人が使ったり、アメリカ人が使ってたり、
たまに日本人も使ったりしますよね。
スペイン系の国ではほぼ日常的にこの言葉が使われていて、その頻度は「adios」「アディオス」よりも数倍は多いように思います。
ただ、スペイン語ではないので、辞書には載ってません。
何語なんでしょうね。
今ここに書いた「chau」の綴りはポルトガル語なのですが、ポルトガル発祥というのは怪しいような気がします。イタリアでしょうか?
でもイタリア語でチャオと言うと別れの挨拶ではなくて出会った時の挨拶なんですよね。
この辺の違いが不思議です。

スペイン語の辞書に載ってないと書きましたが、じゃあスペイン系の人は「チャオ」を何て書くかっていうと、それは謎なんですよね。
あれだけ日常的に使ってる「チャオ」なのに、文章中で見たことがありません。
メールの中でも見たことがありません。
何かきっと私の知らないルールのようなものがあるのではないかと想像しています。
では手紙の最後をしめくくる言葉は何かというと、「キスを送ります」とか「抱きめを送ります」とかなんですよね。
日本人にとって、こんな恥ずかしいと思われる言葉を平気で使う彼らって、さすがラテン系という気がします。

こういった最後のメッセージは男女間だけではなくて、女同士、男同士でも付けられています。
日本人的感覚からすると、少々気持ち悪いのですが、彼らにとってはそれが普通の行いなのですね。さすがラテン。
そして、恐ろしいことに、キスと抱きしめは、メール上だけではなく、実際に、男女間だけではなく、同姓間でも行われる行為なのです!
おばさん同士、おじさん同士、抱きしめてチュッチュしてます!