モヤモヤが続いていた日々だったが、術前説明の日が近づくにつれ腹も座ってきた。
患ってしまったことは仕方ない。立ち向かうのみ。そんな気持ちが強くなってきた。
で、術前説明当日。
夫と一緒に病院に向かう。夫はフリーランスのため勤務時間が固定されないタイプなのだがこの日は奇跡的に午前中がフルで空いていた。
というか家族同席の説明なら本当にこの日しかなかった。やはり何かと恵まれていると思うことにする。
来院指定時間より少し前に行くが…待つ。
待つなぁ。
ここでお待ちくださいと言われた場所も部屋があるようでないような場所で。本当にここで待っていていいのか、待ち時間も長いし不安になってくる。
そして外来の看護師さんに本当にここで待っていていいのか聞いてしまうが、ここでよいと。
ふむ…。
そこから5分くらい待ってようやく呼ばれた。
麻酔科医の先生からの説明。
全身麻酔で気になるのはとにかく吐き気が辛いこと、前回の子宮全摘の時は全く吐き気がなかったことを伝えると、点滴からの麻酔と吸気からの麻酔でその辺の違いが出るらしく。
(あ、私が聞いただけなので間違っているかもしれないけど)
今回も点滴からの麻酔にするよう連携しておきますとのこと。ちょっと安心。
そのほか色々確認事項をチェックして同意書にサイン。次は主治医の説明待ち。
…で、やはり待つ。待つんだなこれが。
ようやく呼ばれて診察室へ夫と共に入る。
生検の追加検査の結果、やはり浸潤性小葉がんで間違いなく、ホルモン感受性➕、HER2陰性、ki67は低値で薬物療法はホルモン治療になっていくだろうと。
位置的にも脂肪の量的にも全摘になると。
それはもう全然それでいい。普段から胸板が厚く、胸が大きく見えるのが嫌で「小さく見せるブラ」なるものをつけていたので、それならそれでいい。ただ乳首がなくなって平たくなった胸を見たらそれなりにショックは受けるんだろうな。でも仕方ないよね。
心配していたリンパ節は、画像を見る限り腫れてはいないと。でもまぁ切ってみないと分からないこともあるだろうから、あまり期待しすぎないようにしたい。
入院期間は回復レベル次第だけど、おおよそ1週間くらいが最短だとか。
事務職の場合、仕事復帰はいつくらいにしたらいいか聞いてみた。
退院後一ヶ月半休む人もいるようで、家事をしながら様子見しかないかなーと。話を聞く限りとりあえず1月いっぱいは無理だな。2月にはなんとか復帰したいけど。
諸々話を聞いて、主治医の先生が夫に何か質問はあるかと聞いてくれる。
夫は…たぶん病気そのものの勉強はしてなさそうだった。保険は調べてくれてたみたいだけど。
ま、わかんないよね。マンモグラフィ見るのも初めてだろうし。
よろしくお願いします、と診察室を出て、次は看護師さんからの入院説明。
また…待つんだなコレが。
不安になるのが順番札みたいなものがあるわけじゃないので、忘れられてないかとかここで待つで合ってるのかとか、何も分からないこと。
看護師さん皆さんお忙しいだろうから聞くのも憚られるんだけど、夫の午後の仕事に間に合わなくなると困るから、仕方なく看護師さんに聞く。
まもなくですよ、と言われると本当にすぐ呼ばれた。
あー…すみませんでした。大人しく待っていればよかった。
対応してくださった看護師さんが結構好きなタイプで。
すごく気さくで話しやすい。たぶんちょっと姉さんくらいのお年で、この方が入院中も対応してくれたら嬉しいなあなどと思いながら説明を聞く。
お金関係の説明をしてくれた事務の方も丁寧で感じが良かったし、この病院で正解だったかも。
限度額認定証の発行を保険組合に請求してたけど、病院で口頭確認できれば証明書はいらないとかいうシステムには驚いたな。
マイナ保険証にしてないので自分で色々動かないといけないかと思ってたけど違ったわ。
もしこれからその辺の手続きを希望かつマイナ保険証にされてない方は一度病院の窓口で確認したらいいのかも。
マイナ保険証にしなくてもそんなに不便はないっぽい?
少し午後にかかるくらいの時間でようやく終了。
夫とランチする時間もなく、夫はそのまま仕事へ。ごめんね。
今回待ち時間がかなりあったこともあり、ずーっと病院の様子を見ていたけれど、お年寄りの対応が本当に大変そうだった。
呼ばれても来ない、聞こえてないのもあるしお友達と喋ってて聞いてないもあるし。
勝手に違うとこ行ってたり。
待ち時間が長いせいか、忘れられてないか何度も確認したり。
先生に言われたであろうことを理解できずに看護師さんに再度説明させたり、あるいは今までと違うから納得いかないとか言ってたり。
○○さんはこういう治療を受けてたのに同じ症状の自分は違うのかとか、以前診てもらってた先生が変わって不安だとか。
看護師さんてなんて大変なお仕事なんだろう。
そんななか私まで何度か尋ねることをしてしまって申し訳ない気持ち。
年を重ねていずれ看護師さんを煩わせる患者になってしまうんだろうか。
などと考えながら1人ランチをして帰った。
さぁ。
色々確定してきた。次は会社、というか私は派遣社員なので派遣元の営業さんに報告だ。