(石工 松助 ~その4~出雲構え型狛犬)
解説によれば、
「江戸時代になり船による交通が発達し物と人との交流が盛んにな
神社には必ず鳥居と狛犬を置くべきものとの考えが、都を遠く離れ
各地では技術も上達してきた石工が、自分たちの狛犬を作るように
※「石工 松助を語る」田中尚之著 清水印刷 より引用しています。
出雲型狛犬 参照:https://komainu.net/bunrui3
峰山町 全性寺天満宮
”通販や全国チェーンに対して、地元ならでは業を営むにはどうす
こういった課題はどうも江戸時代からあったようです。
松助は、以下でこの課題を解決していったのではないだろうか。
・大きな像を作った。(地元でないと運搬が大変)
・型にはまらず、ユニークさ、オリジナリティがある作品を作った
・願主の願いをくみ取った。そして自分の弔いの気持ちと共振させ
さらに、こういったマーケティングの良さに加えて、品質の良さが
松助の像を実際近くで見てみると、石膏かと思うほどきれいに彫ら
松助は、石像を残してくれただけでなく、地元で生き残る術も残し
写真の全性寺天満宮ですが、これもユニークで不思議な石像です。
出雲構え型は、前足を低くして獲物にとびかかろうとするポーズな
この狛犬は顔が90度横を向いていて、後ろ足が前足に近くとびか
また、前足が異常に太いんです。
峰山町 粟島神社(金比羅神社内)
天神様というと牛が有名です。全性寺天満宮では牛の像もあります
狛猫の次は狛牛を狙ったのでしょうか。実際、他の天満宮で牛が入
それとも学びという点では、奉公先の腕っぷしの強い石屋の親方を
そんな親方が首を90度横に向けて、自分に気かけてくれた様子だ
いろんな想像ができます。それは”自分たちの狛犬”だからです。
「同じ丹後人の松助なら自分と同じ思いもくみ取ってくれたはず」
そう思えば、”自分の狛犬”が見えてくるはずです。
出雲構え型狛犬は日本海側でないとなかなか見ることができません
一度、ご参拝してみてください。(友木)
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