ALS患者 タンゴレオの挑戦 ー安楽死を認めて!- -14ページ目

ALS患者 タンゴレオの挑戦 ー安楽死を認めて!-

死を待つだけ、苦しみだけの毎日から解放されるべく、人権を求める戦い

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ネコが大好き。

でも自分の世話も他人にしてもらってるのに飼えるわけがない。
(本気出せば飼えるかも知れないが、ネコの世話までヘルパーさんに頼むのは気が引ける。)

見かねた訪問看護婦さんのネコ好きの方が私のとこに連れて来るために保護ネコの子猫、おとなしそうな子を引き取ってくれた。
でもネコアレルギーのケアマネさんからケチをつけられ、大事になってしまった。
(ヘルパーの中にもネコアレルギーがいたらどうする、とか毛が残るとか)
なんでこんなことまで指図されなきゃいけないんだ!とみじめになり無性に腹が立って気付くと号泣してた。最後まで駄々をこねたが、仕方なくその日は従い1階のマンションのロビーで会うことになった。
看護ステーション総出で来てて、私の友達も合わせると何のイベント?という感じになった。

いよいよカゴから生後2ヶ月のミントちゃんが現れてひざの上に乗ってくれると、今度は嬉しくてまたボロボロ泣き出してしまった。
ほんとにおとなしい子でゴロゴロ言いながらじっとひざにちょこんと乗ってくれてた。
キラキラ光る真っ直ぐな瞳に本当に癒された。

そんな大事になったせいで、その看護婦さん一人ではミントちゃんを連れて来れないことになった。
半年が過ぎてむかついた私はネコの話を止めた。

そのうち犬好きの主治医が知り合いのトイプードルを連れてきてくれた。ベッドの上に乗って私の鼻を嘗め回してた。
すごく可愛い子でまたいつでも連れて来るといってもらったが、やはりネコ好きのネコにはかなわない。
しめしめと思い、犬がいいならネコも部屋に入れていいだろ?!と主治医に詰め寄った。(ほんとは毛が抜ける量が全然違うのだが。)
看護ステーションに部屋に連れて来る許可を出してくれた。
それ以来ミントちゃんが来る日が決まるとアマゾンでチャオちゅーるをしこたま買い込んで待っているのだ。


ここまでだとネコに癒された話に聞こえるが、言いたいのはそれだけでなく、私達重度障害者の生活は思わぬ制約が多いのだ。
なんで?!と納得がいかないこともしばしばある。
特に危険(怪我)だと思うと誰かが言い出せば(個人の主観によるものであっても)、禁止事項になってしまったりする。酷い時はたった1週間入院した病院の看護婦さんが意見したことがまかり通ったりする。
私は自分で納得いかないことにはことごとく戦ってきた。
誤嚥の危険があるからと食事介助を訪看に頼むと言われた時も、移乗は一人介助では危険と言われた時も、一人介助の排泄はベッド上でと言われた時も、、、。
もちろん味方してくれるヘルパーさんがいてくれるおかげだけれど。ヘルパーさんの心身の負担も十分考慮して決めている。もちろん自分でもさすがにこれはもう止めた方がいいと思ったことは止めている。

何か議題が持ち上がった時にいつも言われることは
「在宅の良いところは統一して制約を決めなくていいとこ。本人の希望を尊重した上でヘルパーの意見も取り入れて物事を進められる。」
だからあいまいなこともいっぱいある。ヘルパーさんの技量次第という感じ。在宅闘病生活が長くなれば、「この人はこれは出来そうだな。」というのが大体わかる。それに応じて頼んでみたりする。
妥協しないといけないこともあるが、忍耐強く話し合えばそれなりに希望に沿った自由のある生活が可能だ。