久々のパトリス・ルコントの映画。
「新作が上映されるのね」と、気になってからかれこれ2ヶ月あまり。
ようやく観ることができました。
ルコントの映画には、お決まりの俳優がいつも一人は出演していて、どうもそれも「お会いしましたね」といった具合で、(声なき、あるいはある)嬌声まじりの熱いファンの心理とはまた別の感興を覚えるもので、これもある意味「らしい。」と言いたい。
友人たち(と思っていた)集まりで、「君のお葬式には誰も来ない」といわれたことがドラマの始まり。
それから、、、。

ありそうでなさそうで、はっきり終わったようなそうでないような、
人間の心のひだが描かれたルコントならではの作品のひとつ。
エンタメもいいけれど、日常をていねいに描く作品がなかなか見られなくなった今、
もう一度見たいと思える作品のひとつかも知れません。
(ルコントの作品全体からいえばまた佳作、傑作など別の言い方もできるのかもしれませんが、敢えてそういったことにはノーコメント)
客席から時々湧く暖かな笑い、後味の良いラストシーン。
機会がおありになれば、ぜひ、。