12月教室だより | ピアソラの蜜柑

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オレンジの街での生活

2022年12月 教室便り87号

 

師走です。今年もあっという間でした。

皆様体調など崩されてはいませんでしょうか?

 

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11月の子供絵画教室で2週間仕上げの模写をやりました。

高学年の子はゴッホ、フェルメール、ルノワール、歌舞伎、

レオナルド・ダ・ヴィンチなどの誰でも知っている有名な絵画を一つ選び模写し、

低学年の子達は気に入った絵本の1ページを見て描くという課題です。

どうしても自信がなくやりたくない子には無理強いさせませんでした。

でも「ちょっとやってみたい気もあるんだけど私にこんなのできるかな・・・?」

くらいの子には「へんになったら先生が手伝ってあげるから絶対大丈夫!一緒にやろっ!」と

背中をばーんと押しスタートしました。

模写の原画には既に四つ折りにした状態の線が引いてあるので

白い紙にもまず同じように線を引きます。そこから頭の位置、顎の位置、

大きく画面が分かれる場所の位置、分かりやすくポイントとなる位置などを

鉛筆で印をつけていくことを教えます。

人間ってどうしてもぱっと目に付く部分から描き始めようとする傾向があるのですが

実はそうではなくまず全体像を眺め全体の位置決めから始め、構図を作り、顔の中身や

目なんかは一番最後でいいんだということを子供達にはしつこく教えました。

料理でも素人は一番華やかに見える凝ったソースから作り始めたくなりますが

プロはまず作りたい一品の最終形態の盛り付けから考え、そこから逆行してまずは野菜を

きちんとカットすることから始めるのだそうです。

人生もただ漠然と毎日をこなすのではなくまずは

「自分はどんな人生を送っていきたいか?」という大きな輪郭を最初に作り、

そこから「何年後に自分がどうしていたいのか?」という明確な目標を決め、

そこから「その為には何をしていけばいいのか?」と形成していくという部分では

絵を描くのと似ているのでは?と今この文章を書きながら思ってしまいました。

子供達には一度教えたからと言って絵を描く手順という工程がすっと自分の中に入ることは

すぐには難しいのですが何度も繰り返すことによって絵を描く時は自然と

そういう流れになるようになっていければいいなぁと思っています。

翌週は2週間頑張ったのでご褒美の割り箸鉄砲選手権でした☆

割り箸鉄砲は作る時も撃つ時も輪ゴムの強さや輪ゴムを止める角度や方向など微妙なコツが

あり、それが4年生くらいになると教えなくてもぱっと理解でき、自分でうまく調整して

あっという間に射的の名手になれるのですが小さい子達はなかなかそれが難しく苦戦して

「ぼくはもうむりかもしれない・・・」と投げ出しそうな子もいましたが

既にコツをつかんだ絶好調の子達が「オレの銃使ってやってみろよ!」と

男前なことを言ってくれる子も沢山いて最後には低学年ちゃん達もとても楽しくできました♪

 

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イングリッシュでは中3クラスがもう受験期に突入していて子供達は慌ただしい

時期になっています。今年度から愛知県の高校受験の制度が変わり、受験時期が

これまでより丸1か月前倒しとなりました。なので12月中に志望校を決定し、

1月に入るとすぐに私立から順番に受験が始まり、2月中にはすべて合否が決定している

といった流れになっています。英検、漢検、数検などの検定もとっておけば有利になります。

検定試験の級は内申に左右されない有利な武器になりますし

マイナスには絶対になりませんので中3になってから慌ててスタートするよりも

中学校に入ったらこれらの検定なども念頭に置いて簡単な級からでも

チャレンジしていくことをお勧めします。特に英検に至っては3級以上からは

一次試験(筆記とリスニング)の次に二次試験(面接形式のスピーキング)があります。

連絡を頂ければクラス後など個人的に練習することも可能です。

 

それでは2022年もまだコロナなど落ち着かないこともありましたが子供達と一緒に

無事に一年が過ごせたことに心から感謝しつつ年末の御挨拶に代えさせて頂きます。

 

それではラスト12月も元気いっぱい笑顔いっぱいでよろしくお願いいたします!

 

ミズエ