11月今教室だより | ピアソラの蜜柑

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オレンジの街での生活

2022年11月 教室便り86号

 

あっという間にもう11月ですね。今年も残り2ヶ月なんて・・・。

 

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7月に出品した三井住友生命の全国子供絵画コンクールの結果が届きました。

アトリエオリーブからは43点出品し、9点が入賞しました☆

その中でも5年生の女の子の作品が県内で

最優秀賞をとり現在全国での審査中です。結果がとても楽しみです。

 

毎年思うので毎年同じことを書いているのですがやっぱり今年も賞に入った子の作品は

間違いなくやる気で心を込めて最後まで一生懸命描いた子の作品でした。入賞者の子供達の

名前を見て全員納得。(そりゃ一生懸命描いてたもんな~)と。高学年になると小さい頃から

通ってきてくれている子は技術的にはもうとても上手になっており、表面上は賞に入っても

全くおかしくない高いレベルのきれいにまとめられた作品も沢山ありました。

ただそういう作品が賞に入らなかったのは描き始めの時にどうにもこうにもアイディアが

思い浮かばずグーグルで検索した画像の受け売りで、その受け売りが最後まで自分のものに

ならず受け売りのままで終わってしまった作品でした。

グーグルで検索してアイディアの知識を増やすことは問題ありません。私もやります。

ただそれはきっかけであってそこから発展させて自分のものにし、

そこに自分の思いを加えて気持ちを込め最終的には唯一無二の自分の作品に

持っていければ良いのです。私は子供達が真っ白な画用紙から作品を

完成させた過程をすべて見ているので当然良く分かっていたのですが

審査する側は一切その過程を見ていないにもかかわらず

きちんと正しく入賞作品が振り分けられていたのは

やはり絵には技術だけではない「心」という最も重要なものが

含まれているか含まれていないかが決定打なんだと改めて思います。

 

では「心」という目に見えないものをどうやって表現するのか?

それは才能ではなく単純に「私はこれが好きだ!だからこれが描きたい!」という

強い気持ちです。ちなみに愛知県で最優秀賞をとり現在全国で審査中の

5年生の彼女はテーマを与えた時に真っ先に描きたいと思ったのは

自分と一緒にいる愛犬でした。構図やアイディアは奇をてらったところのない

ごくごくシンプルなものなのですが愛犬の毛の一本一本まで

これ以上できないというところまでふわふわに何重にも重ね、

色々な色を混ぜ毛色を表現し、心からかわいがっていてその横にいる自分が

いかに幸せなのかという気持ちが絵から溢れ出ていました。

そして期日一杯まで手を抜くことなくそれは丁寧に描いていました。

 

絵画や彫刻だけでなく音楽でも歌でも演技でも芸術の分野は高い技術はもちろんのこと

そこに更に「心」が加わることによって初めて一つの作品として成り立ちます。

しかしそれは決して難しいことでなく誰にでもできることなんだよ、と子供達には

色々なやり方で教えていきたいです。

 

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イングリッシュでは小6の女の子が先月から中2クラスに入りました。

中2クラスなのでいくらできる子と言っても最初はまだまだ難しいのですが

アルバロ先生曰く彼女は分かっていても分かっていなくても手を挙げ発言し、

前のめりで授業に取り組み、つんのめりそうになりながらもぐいぐい前に進もうとする

やる気の塊のような女の子だそうです。彼女が入ったことによりクラスの雰囲気も

ガラリと良い方へ変わったそうです。こういう話を聞くと私達も心から嬉しく思い、

全力で私達が得てきたことを教えよう!という気持ちになります。こういう子達に

向き合った後は心地よい疲労感と共に感謝の気持ちでいっぱいになります。

 

そんなわけで11月も元気いっぱい笑顔いっぱいよろしくお願いいたします!  

                                     

ミズエ