メロドラマ2 | ピアソラの蜜柑

ピアソラの蜜柑

オレンジの街での生活

シルビアは独身31歳。
魔術師37歳は妻子持ち。

しかし恋に落ちてしまった二人。

魔術師はシルビアに
「妻とはもう何年も関係はないんだ。少し落ち着いたら別れるつもりだよ。」
と恐ろしく使い古された魔法をかけます。

しかしすっかり魔術師との恋に落ちているシルビアはその言葉を鵜呑みにして
「少し落ち着いたら」がいつの日か来ることを信じて待ち続けます。


そして半年・・・。


その間、自分にぞっこんな愛人を共同経営者に持った魔術師はやりたい放題です。
税金はすべて会社持ち。
売り上げの80パーセントは独り占め。

まったくとんでもない魔術師です。

そしてシルビアにも限界がきました。

「奥さんと別れるのっ!?別れないのっ!?」

その話を持ち出すとさすが魔術師、
笑顔で上手に話をそらし愛情を注ぐふりをしてうまくシルビアの目線を変えてしまいます。

「妻とはもうすぐ別れるから。それまで待っていてくれよ・・・。」


そして更に半年・・・。


不安と鬱状態に陥ってしまったシルビアの食は細くなり
48キロあった体重が40キロまでに減ってしまったそうです。

(メロドラマ3に続く・・・)

ミズエ