<エストレージャ>
・40歳
・金髪碧眼かなり美人
・×1子ナシ
・元夫はトゥール出身のバーを経営するフランス人
ここ1週間ほどサンティ師匠の親友のレディースの総長エストレージャの姿を見かけません。
昨夜のコンサートにも来ていなかったし。
師匠に聞きました。
ミ・「そういえば最近エストレージャの姿を見かけないけど?」
師・「あぁ、エストレージャね。1週間ほどクエンカの山に貸し別荘借りてキノコ狩りに行ったのよ。」
ミ・「わーいいな。いっぱい採れたらキノコパーティーするかな?キノコ食べたい!」
師・「そうね、でもなかなか見つかるもんじゃないからいっぱいは採れないと思うけど。」
ミ・「?」
師・「マジックマッシュルームはなかなか生えてないのよ。」
ミ・「・・・・・・・・」
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<ラケル>
・36歳
・浅黒くドスの利いたハスキーボイスの姉御
・×1子アリ(キケ・5歳)
・元夫はジプシー(フラメンコの歌い手)
非常にパワーを感じる女性です。
一筋縄ではいかない利口な5歳のジプシーとの混血のキケもタンゴ・イ・トゥルコの常連ですが
キケが泣いたりぐずったりするとラケルはキケの耳元で
「泣いたら殺すよっ!」
とドスの利いた迫力のある声でぼそりとそうつぶやきます。
この一言でキケの涙はピタリと止まります。
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<ナティ>
・39歳
・スラリと背が高く彫の深い典型的なスペイン美人
・独身
バレンシアの夜の世界の人間でナティを知らない人はいないでしょう。
元はかなり家柄のいい裕福な家の一人っ子の一人娘だったのですが、
10代から20代にかけてお嬢様ゆえの我儘と度の外れた放蕩ぶりに、
両親、親類縁者から絶縁されたそうです。
最後まで母親は泣きながら「お願いだから素行を改めてくれ。」
と嘆願されたそうですがそのくらいで素行が改まるようなナティじゃありません。
その後、水族館の掃除婦をしながらのびのびと猫と二人暮らしをしています。
ナティは普段は働き者で借りてきた猫のようにおとなしい非常に美しい女性なのですが、
1ヶ月に1度満月の夜に狼女の如く変身します。
化粧は剥げ落ち、口紅ははみ出し、マスカラで目の下には黒い筋が流れ、髪はもじゃもじゃ目は虚ろ。
「うぎゃぁ~」と叫びながらタンゴ・イ・トゥルコになだれ込んで来、
気に入った人には片っ端からキスをしまくり気に入らない人には片っ端からゲロを吐きかけます。
私は気に入られすぎてトイレに連れ込まれ強姦されかけました。
しかしナティが気に入らない人間にゲロを吐きかけている姿はまさにスプラッターホラーです。
私は何度あちこちのバルから屈強な男に軽々と通りに放り出されているナティの姿を目にしたことか・・・。
それでも皆ナティのことが大好きです。
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<ミレーナ>
・28歳
・ストロベリーブロンドに緑色の瞳を持ったアルゼンチン美人
・×1(?)子ナシ
ミレーナは自分がレズビアンだと確信し、夫を捨て
新しいレズ人生を拓くべくスペインへやってきたのですが
その元夫がミレーナを諦めきれずにブエノス・アイレスから追いかけて来、
現彼女と元夫がミレーナを巡る壮絶なバトルを繰り広げたという話は以前にこのブログで紹介したと思います。
その後、どうなったかというと・・・。
ミレ・「ミズエ、「二兎追う者は一兎も得ず。」って昔の人はうまいこと言ったもんね。
結局私、一人になっちゃったわ。あーあー。ま、仕方ないわね。自分の蒔いた種だし。
しばらくのんびりするわ~。」
だそうです。
でもそういえば昨夜はハンサムな元夫と一緒に飲んでたなぁ・・・。
そしてサンティ師匠、師匠のことは語るまでもありません。
私の女友達は皆突き抜けた明るさがあります。
ミズエ