暑さでちょっとぐったりしています。
しっかり睡眠はとっているにもかかわらず、気がつくとよろよろとベッドの引力に吸い寄せられ
ばった~んとひっくり返っていつの間にかうとうとしています。
そんな自分に自己嫌悪です。
しゃっきっとしろっ!
虚ろな状態でベッドにひっくり返ったまま半年以上連絡をとっていなかった
マドリッドにいる友人をふと思い出して携帯からメッセージを送ります。
ミ・「ATUINE-」(暑いねー)
友・「ATUINE-」(暑いねー)
ミ・「ATUINE-」(暑いねー)
友・「ATUINE-」(暑いねー)
ミ・「MANE SURUNA」(マネするな)
友・「ATUINE-」(暑いねー)
ミ・「PESADO」(うざい)
友・「ATUINE-」(暑いねー)
ミ・「HIMA JIN」(ヒマ人)
友・「HIMA DENNEN」(ヒマでんねん)
ミ・「ATUINE-」(暑いねー)
友・「ATUINE-」(暑いねー)
ミ・「ATUINE-」(暑いねー)
友・「MANE SURUNA」(マネするな)
ミ・「ATUINE-」(暑いねー)
友・「PESADA」(うざい)
ミ・「ATUINE-」(暑いねー)
友・「HIMA JIN!」(ヒマ人!)
今日はこんな風に暑さにでだらけつつも豚に刺青を彫りまくっていました。
右手の小指の下の部分に少し集中力を注ぎ力を入れると一定した深さで針が肌に入ることを発見しました。
筆ならささっと引けるラインも針の場合スピードが一定しないと墨が均等に入りません。
非常に忍耐力が必要です。
はやる自分を抑えて抑えてラインを引き完璧に墨は入った筈なのに、
石鹸水で流してみるとまるで均等に入っていません。
サンティ師匠いわく、
「豚肌の肌理は人肌に比べずっと粗いので墨が入りにくいのは仕方がない。」
とのことですが、美しく仕上がらない作品に私はイラつきます。
針の回転数を上げてみたり、墨の濃度を変えてみたりしますがまるでうまくいきません。
そしてこの暑さに加え私のイライラは頂点に達します。
これは豚肌だからいけないのか?
それともやはり私の力が足りないのか?
人体実験がしたくてうずうずしています。
しかし人体の場合、間違ったからって生ゴミに捨てるわけにいきません。
私の失敗はその人体が死ぬまで消えないのです。
刺青の修行は技術と同じくらい自制心と忍耐力の修行のような気がします。
明日は師匠のワザを盗みにスタジオに行ってきます。
まだまだ道のりは遥か遠いです。
ミズエ