目まぐるしい一日 | ピアソラの蜜柑

ピアソラの蜜柑

オレンジの街での生活

今日はなんだか目まぐるしい一日でした。


時間を追って順番に報告していきたいと思います。


朝11時。

ミズエ、プルガ入り。

今日はメリのお誕生日で朝一で祝福。

嬉しそうなメリ。


朝11時半。

とっくに事務所に来ていなければいけないロベルトが海に行ったまま帰ってこないとかで、

債権者が押しかけてきておりメリは顔面蒼白で激怒。

お誕生日気分は一瞬で吹っ飛ぶ。


昼12時。

朝10時に開店しなくてはいけないへスースがやって来たのは実は10時半だった、

という事実が隣のバルの告げ口で判明し、メリ怒りで口から泡を吹く。


昼1時。

プルガがヒマだったのでミズエはバーゲンに行っても良いという許しをもらい早退し、バーゲンに行く。

(実はメリのお誕生日プレゼントを買いに行った。)


昼2時。

プルガに戻りメリにプレゼントを渡す。(水着の時に腰に巻くシルク100%のパレオをチョイスした。)

メリ、とても喜んでくれる。


昼2時半。

焼付くような日差しの中、チャリで帰宅。

5階エレベーター無しに上る前にペペでビール飲む。

そこで地下鉄事故の報道を知る。

携帯のメッセージ音が鳴ったので取り出すと何人かの友人達から着信アリの通知。


昼3時。

「私は生きている。」というメッセージを心配してくれた友人達に送る。


夕方5時半。

「牛追い祭り反対!」のストライキをパンプローナまでしに行ったチビのアンドレアのせいで

午後もバイトになり、プルガに行く前にぺぺでビールを飲みながらチキの様子を観察。


夕方6時。

プルガ着。

マエストロの彼女が現れ、マエストロ超上機嫌。

「ミズエ、15分彼女とビール飲んできてもいいか?」と言われたので

「戻ってくる時にマエストロのオゴリで缶ビールを買ってきてくれたら

メリに告げ口せずに黙っておいてやる。」

と条約を交わす。


夕方7時半。

店が混む。

警備員ミズエ、3人組の万引きを捕まえる!

マエストロとへスース、私に惚れ直す。


夕方8時半。

閉店準備をしていると師匠サンティが片足に包帯を巻き、びっこを曳きながら現れる。


ミ・「サンティィィ!!!どーしたのっ!!!」

サ・「土曜日にバイクですっころんだ・・・。」

サ・「見てこの足、茹でたジャガイモみたいでしょ・・・。」


3箇所に赤チンが塗ってあります。

しかも赤チンが変色して黄チンになってます。


確かにどことなく茹でたジャガイモっぽいです。


夜9時半。

やっとこさ帰宅。

水に近いシャワーを浴びさっぱりする。

アリカンテの良く冷えた白ワインと甘エビの刺身、塩茹でした海のカタツムリ、

きゅうりとワカメの酢の物でやっと一息。


今に至る。


地下鉄事故の報道では現在死者が34人で重傷者が80人だそうです。

今の所、私達の知り合いでは事故に巻き込まれた人は誰もいませんでした。


パパ(ローマ法王)がバレンシアの人口と同じ、もしくはそれ以上の従者を連れて

今週末に来るのでただでさえ今、街は大変な緊張状態です。

7、8,9日のパパが来訪する日にはへんな事故に巻き込まれないように

閉店をする市場やお店も沢山あるそうです。


こんなごく当たり前の日常。

いつもの7月の暑い一日を笑いながら送っていた私もひょっとすると

今日事故に巻き込まれて一瞬で人生が終ってしまった可能性もあるわけです。


そう考えると毎日を一生懸命生きたいと思います。


亡くなられた方のご冥福を心からお祈りします。


ミズエ