アイドル・ルシアがまたやってくれました。
たった今アンヘルから緊急速報が入ったばかりです。
一昨日、ルシアは以前勤めていた新聞社の労働組合から電話をもらいました。
用事は単に何か過去の払い戻し金があるのでサインをして受け取りに来い、という内容です。
たったそれだけです。
しかし薬中ルシア、はたまたお得意の妄想が始まりました。
ルシアは未だに新聞記者として復帰したいという願望があるのです。
「汗を流して働きたい。」そうなのです。
永久的に追放されているので100%無理な話なのですが彼女はまだ諦めていません。
「明日は何年かぶりに昔の同僚や上司に会うことになるだろう。しゃっきっとして会って「デキル女」と思わせてなんとかまた復帰できるようにお願いしてみよう!」
と目を爛々とさせてはりきっていたそうなのです。
翌日アンヘルは用事で外出していました。
夕方アンヘルの携帯に新聞社から怒りの電話が入りました。
「ルシア、ラリっててれろれろで手がつけられないからできるだけ早く迎えに来てくれっ!」
ルシアは自分で勝手に作り出した復帰への妄想の果て、どうやら極度の緊張に耐えられなかったようです。
これこそまさに自爆です。
新聞社からお尻を蹴られるように追い出され、ルシアはわんわん泣きながら
「私はなんてバカなんだーー!私なんて生きている価値もないーー!死んだ方がマシだーー!」
と猛獣のように叫び続けていたそうです。
アンヘルがなだめても泣き止まず、化粧もぐちゃぐちゃになったおぞましい顔で突然
「死んでやるッーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
とアンヘルの手を振りほどき、車のびゅんびゅん走っている道路に飛び出したそうです。
通行人・「きゃッーーー!」「あぶないっ!」「ひぇ~~~」
アンヘル・「ルシアァァァーーーーーーーーー!!!!」
ルシアは道路の真ん中に大の字に寝転んで
「殺してくれッーーーーーーーーーー!!!!!!!」
「・・・・・・・・・・・・」
周りの人間は皆クスッっと笑ってみて見ぬフリをして去って行ったそうです。
何故ならルシアが車に轢かれる為に大の字になった場所とは・・・・
「青信号の横断歩道」の上だったそうです。
ルシア伝説に乾杯!
ミズエ