気違い祭りの終宴 | ピアソラの蜜柑

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オレンジの街での生活

火祭りがやっと終りました。


3月1日から一日も欠かさず毎朝8時半にウチの前を行進していたヘタクソな鼓笛隊も、

午後2時に暴発するリメンバーパールハーバー爆竹も、

道も怖くて歩けない地雷のような小爆竹も、

街の通行をことごとく邪魔していた趣味の悪いハリボテも、


やっとやっとやっとキレイさっぱり片付きました。


経営者以外のバレンシアの労働者は今日多分皆、私と同じ気持ちだと思います。


昨夜、巨大なハリボテがすごい勢いで黒煙を巻き上げながら業火に包まれ崩れ落ちていく姿を見たときなんと胸がすーーっとしたことか・・・。


個人的にハリボテに何の恨みもないけれど思わず「ざまーーーーみろっ!」と心が躍っていました。


周りの木はすべて黒コゲ、空から灰は降ってくる、終わりのない花火のカケラもビシバシ上から降ってきてぼーっと口をあけて上なんか見てた日にはとんでもないことに。

近辺のアパートは黒煙に包まれているし、道は割れたビール瓶が散乱、

裸で電話ボックスの上に乗って何かを叫ぶガイジン、

消防車の水は降ってくる、顔は煤まみれ・・・・


なんていったらいいのか・・・・・・・・もうめちゃくちゃです。


火祭りは好きな人と嫌いな人がはっきり分かれるのではないでしょうか?


私は明らかに嫌い派。

あの突然爆発する爆竹の心臓が飛び上がるような恐怖がもうとにかくダメなのです。

酒飲みアキコは大好き派。

「すごい!すごい!また来年も来る!お母さん連れてきたい!」と大喜びしてました。


お母さん心臓発作で死んじゃうって。


私は来年はこの時期どこかに旅にでも出ようと真剣に考えています。


ミズエ