環境問題として(1)地球温暖化、(2)オゾン層の破壊、(3)生物多様性の減少、(4)海洋汚染、(5)砂漠化、(6)熱帯林の減少、(7)広域大気汚染 などが認識されている。これら地球環境問題は、地球システムの維持に対する人間社会の影響の問題と、人間社会の地球上でのあり方、存在様式の問題という2つの視点から整理されている。
言い換えれば、自然としての地球システムと、人間を取り巻く社会・経済・文化システムとの関係であり、この両者が調和して存在できるような人間社会のあり方(持続可能な発展)が模索されている。私たちの生活のありようは、この地球環境問題に直結している。利便性に富んだ快適な生活を手放すことはできないが、これ以上自然環境(地球環境)に過大な負担をかけないよう、価値観の変更やライフスタイルの見直しが必要である。
環境調和型社会実現のため、100年程度先を意識した総合的な社会経済システムづくりは必須であるが、差し当たり私たちが今できることは、日常生活にかかる環境問題について学び、それを市民に伝え、共に考え実践する仲間を増やし、地域社会を変えていくことである。(2013年5月)