GIGABYTE Z390 AORUS MASTER オーバークロック設定方法と効果検証 | みかん食べながら

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2019年4月15日より更新は止まっています。


お姉様、AORUS MASTERのOC設定方法を教えて欲しいってお便りきてたワ

 


お便り?そ、そう。そんなのあったのね

 


なにニヤけとん・・・

 


別にお便りもらって喜んでなんていないわ!
それに私はおやつで忙しいし、フランが教えてあげなさいよ

 


(おやつ?)えー、ちゃんとできる自信ないですし
お姉様のが丁寧だし、教え方上手だし、綺麗だし、可愛いし、みんな喜ぶと思うんだよね!

 


し、仕方ないわねぇ。
このレミリア様が直々に伝授してさしあげましょう!

 


(この戸棚あたりにおやつがあるのかな ガサゴゾ)

 

こんばんワ(ㆁᴗㆁ✿)1月8日にIntelのIce Lake量産やNVIDIAのG-SYNC Compatibleなど興味深い発表が複数あり、今年も年始からウキウキしているみかんです。

以前に「旬組み! 9900K Z390 2080Ti でASRock Taichiをレビュー&検証よ!」の記事で、ASRock Z390 TaichiのUEFI BIOSからのOC設定を紹介したんだけど、GIGABYTE Z390 AORUS MASTERもいくつかご質問をいただいたので、今回の記事にさせていただきました(。☌ᴗ☌。)
OCはマザボメーカーが提供するWindows上で動作させるソフトウェア(AI Suite、A-Tuning、Easy Tune、DRAGON CENTERなど)で、OC ModeとかGaming Modeなんかをポチっとするだけで、簡単にできるけど、CPUやメモリには個体差があり、より安定性を高めたり、常用限界を突き詰めた運用なんかは今でもUEFI BIOS上から設定するのが鉄板です。
ここでもUEFI BIOS(IntelチップセットのGIGABYTEマザー向け)での操作を前提に紹介してくます(。・ω・。)

後半は実際にOCして各種ベンチマークを計測した結果をどーんとお見せしちゃうヨ。
1月9日に3DMarkに追加された「Port Royal」もあるので是非チェックしてネ。

ご理解いただいてると思うけど、一応お約束として⁎ˇ◡ˇ⁎

※G.SKILLなど一部のメモリはOCしても保証を受けれる製品もあります。
 



昨年発売された新パーツたちを使ってOC設定していくます。


それではいってみましょー٩(๑❛ᴗ❛๑)و

 

 


BIOSはできるだけ新しいバージョンのが安定することが多いので最新にしておくわよ

GIGABYTE Z390 AORUS MASTERのBIOSダウンロードページはコチラ
https://www.gigabyte.com/jp/Motherboard/Z390-AORUS-MASTER-rev-10#support-dl-bios
DLしたZIPファイルを解凍して、Z390AOMA.○○をコピーして、USBフラッシュメモリのルートフォルダ(フォルダに格納せず最上階層)にそのまま貼り付けます。
※○○はBIOS Ver.
USBフラッシュメモリを挿して、PCの電源を入れたらDelキーを連打してUEFI BIOS画面に入ります。
F8キーまたは右下のQ-Flashをクリック

 

Update BIOSを選択してEnter

 

USBフラッシュメモリに入れたBIOSファイルが認識されてることを確認してEnter

 

Intactを選択してEnter

BIOS更新が完了すると勝手にPCが再起動します。

 

 


次はいよいよCPUのオーバークロック設定よ!
空・水冷での常用OCならそこまで設定項目も多くないわ

BIOSアップデート直後はEasy Mode画面になってるので、F2キーでClassic画面に切り替えます。

 

Advanced Frequency Settingsを選択してEnter

 

Advanced CPU Core Settingsを選択してEnter

 

CPU Clock Ratioに倍率を入力
デフォルトではBCLKが100MHzなので、50倍に設定すると全コア5.0GHzになります。

全コア一律ではなく、コア数に応じてTurbo Boostを変更したい場合はCPU Clock RatioはAutoのまま、その下にあるIntel(R) Turbo Boost Technologyをそれぞれコア数ごとに倍率設定します。



 


CPUコアほどではないけれど、アンコアもOCすることで性能を底上げできるわ
アンコアのことはキャッシュもしくはリングバスと呼ぶこともあるのよ

※リングバスはIntelメインストリーム帯CPUだけの呼び方

Uncore Ratioに倍率を入力。目安はCPUコアよりも2~5下くらいになります。

 

 


Intel Core i9 9900Kは電圧設定をAutoのまま全コア5.0GHzで動作するけど、必要以上に電圧を盛られる傾向にあって、高負荷が続くと温度が高くなりすぎちゃうの

 


それよりも電圧のブレはオーバークロック時の不安定要素になるので、基本的に一定(Fixed、Override、Staticなどと呼ばれる)に手動設定するのが定石よ

 

Escキーで前画面へ戻り、Advanced Voltage Settingsを選択してEnter

 

CPU Core Voltage Controlを選択してEnter

 

CPU Vcoreに電圧を入力。9900K 5.0GHzの場合、目安は1.250~1.350あたりです。

1.35V以上電圧を盛る場合は、360mmラジエータのハイエンド簡易水冷クーラーや本格水冷でないと冷却しきれない可能性があるので注意してください。
たとえ本格水冷であっても上限は1.45V程度にしておくのが良いです。

 

 


高いクロックで安定させるには必要な電圧をしっかりと維持する必要があるの。
そのためのLoadline Calibration(LLC)も設定していくわよ

 

Escキーで前画面に戻り、Advanced Power Settingsを選択してEnter

 

CPU Vcore Loadline Calibrationを選択してEnterでレベルを設定します。

LLCのレベルが高いほど、電圧降下を防ぐ強制力は上がるので、低いVcore電圧でシステムを安定させ易くなるけど、強制するために消費電力や発熱が増加するので、レベルは必ずしも最高設定にしておけばいいというわけではありません。
特にGIGABYTEマザーでは電圧の上ブレ(オーバーシュート)も増えて、逆にシステムが不安定になるケースもあります。
昨年に9900KをOC検証した感覚だと、Vcore 1.3VあたりまではHigh、1.35VあたりではTurbo、それ以上ではExtremeが良さそうでした。

 

 

CPUへの過電流制限も引き上げておかないとOCの負荷時にすぐ制限で落とされちゃいます。

CPU Vcore Current Protectionを選択してEnterでレベルを設定します。

CPU Current Capabilityとも呼ばれ、他社マザーでは150%などパーセンテージで設定されてるけど、GIGABYTEマザーではどのレベルがどれくらいかはわかりません。。。
制限の設定なので軽いOCであってもExtremeにしておいて問題ありません。
(といいつつここではHighを選択しちゃってますが、普段5.2GHzで常用しているときはExtremeにしてます)

 

 


CPUのOC設定はこれで完了だけど、ついでにメモリもOC設定していくわよ

 

Escキーで前画面に戻ってAdvanced Memory Settingsを選択してEnter

 

オーバークロックメモリの場合、メモリモジュールのSPD情報にOC用のXMPプロファイルがあるのでそれを選択するだけになります。
Extreme Memory Profile(X.M.P.)を選択してEnter > Profile1を選択してEnter

 

 


Intel用マザーはメモリOCがかなり安定してるからXMPポチだけで、たいてい安定動作するけど4133MHz以上になると不安定なこともあるのよ

 


その場合は手動で電圧を盛ったり、タイミングを弄ったりして安定する設定を探っていくのだけれど、特にタイミングの設定はシビアで、最終的には妥協してクロックを少し下げることで安定ラインに持ち込むって選択肢をとることもあるわ

 

手動設定の場合、Extreme Memory Profile(X.M.P.)はDisabledのまま、System Memory Multiplierを選択してEnter > クロックを選択してEnter

 

Memory Timing Modeを選択してEnter > Manualを選択してEnter

ManualだとChannel Aを設定するとBにも同様に反映されるので、同じメモリを4枚挿しならManualがオススメ。
Channel A、Bに異なるメモリを挿してる場合は、Advanced Manualを選択してそれぞれ設定する必要があります。

 

Channel A Memory Sub Timingsを選択してEnter

 

CAS Latency、tRCD、tRP、tRASそれぞれにタイミングを入力

入力値はメモリ本体にたいていはシールが貼られていて、XMPの設定値が記載されてるのでそれを参考にしてください。写真ではボケてるけど今回使用したメモリにはCL18-22-22-42と書かれてます。

 

Escキーで前画面に戻ってAdvanced Voltage Settings > DRAM Voltage Controlを選択してEnter

 

DRAM Voltageに電圧を入力

電圧は1.5Vくらいまで盛っても全然大丈夫ですが、4000MHzまでは1.35V~1.38Vでだいたい動きます。
4133MHzからは1.4Vからそれ以上必要になってきます。

 

メモリOCでシステムが不安定になる場合は、以下の電圧も昇圧しておくと安定しやすくなります。
Advanced Voltage Settings > CPU Core Voltage Controlを選択してEnter

CPU VCCIOを~1.2Vあたり、CPU System Agent Voltageを~1.3Vあたりまで昇圧
(CPU System AgentはVCCSAと呼ばれることもあります)

 

 


最後に、忘れずに設定を保存してUEFI BIOSを終了するように

 

カーソルキーでSave & Exit画面に遷移して、Save & Exit Setupを選択してEnter

 

変更した内容に問題なければYesを選択してEnter

F10キーを押すことで同様にSave & reset画面をいつでも出せるので、何度も設定をイジる場合は覚えておくと便利です。

 

 


OS再起動後に設定が反映されているかモニター系のソフトで確認するといいわよ

 

ド定番のCPU-Z

 

CPUの全コアがOCされているかや、温度はCPU-ZではわからないのでHWMonitorの併用もオススメ。

 


次は実際にOCすることでどれくらいパフォーマンスに変化があるか各種ベンチマークでチェックしていくわよ

 

OC設定一覧

マザーボードのUEFI BIOS上からOCできないビデオカードは一律デフォルトの設定としてます。

 

 

CINEBENCH R15

CPUやメモリのOCでマルチスレッドのスコアが上がっています。
シングルスレッドのスコアはメモリOCによる効果はほとんどないみたいです。

 

3DMark FireStrike

3DMark FireStrike Extreme

3DMark FireStrike Ultra

FireStrikeはDirectX 11のゲームベンチで、無印はフルHD、ExtremeはWQHD、Ultraは4K解像度。
濃い青の総合スコアを見るとわかりやすいけど、無印はGPU負荷が低いので、CPUやメモリをOCする効果がでてるけど、ExtremeやUltraではビデオカードでの処理(Graphics)がボトルネックになってるのでほとんど効果はありませんでした。

 

3DMark TimeSpy

3DMark TimeSpy Extreme

TimeSpyはDirectX 12のゲームベンチで、無印がWQHD、Extremeが4Kの解像度。
濃い青の総合スコアをみると無印ではCPUのOC効果も若干あるものの、意外にもそれ以上に、メモリのOCによってスコアが伸びてるのがわかります。

 

3DMark PortRoyal

PortRoyalはDirectX 12のゲームベンチで、今のところ無印しかなく解像度はWQHD。
1月9日に公開されたばかりなので簡単に説明しておくと、従来のラスタライズによる処理だけでなく、レイトレーシングによる光の反射や影の処理をさせている次世代ベンチマークです。
2018年のWin10 October Updateで追加されたAPIセットのDXRを使用して、ドライバさえ対応すれば以前のビデオカードでも計測できるみたいです。今のところ対応ドライバはRTXシリーズのみになってます。
グラフのとおりGraphicsスコアしかないので、Graphics=総合スコアになってます。
CPUによる処理がほとんどない(ビデオカードに仕事を割り振ってるだけらしい)ので、余程の旧世代や8スレッド未満のCPUでない限り、スコアにほとんど影響しないようです。
OCによる効果が無いこともグラフからわかると思います。

 

ファンタシースターオンライン2キャラクタークリエイト体験版EP4

DirectX 9のゲームベンチで、フルHD、最高画質の設定。
古めのゲームなので負荷は軽いです。DirectX 9なのでCPUのOCでグイグイ性能が上がる(シングルスレッド性能重視)タイトルです。

メモリのOCでも少しスコアが伸びてるのがわかります。

ファイナルファンタジーXIV 紅蓮のリベレーター

DirectX 11のゲームベンチで、フルHD、最高画質の設定。
CPUのOCで若干の伸びはあるものの、こちらも意外なことにメモリのOC効果が大きいことがわかりました。

モンスターハンター ワールド

DirectX 11のゲームで、フルHD、最高画質の設定。
ベンチマークソフトは公開されてないので、Frapsを使ってマップ「古代樹の森」でfpsを計測。
緑の平均fpsを見てもらうと、これもCPUのOC効果は大きくないものの、メモリのOCでfpsが向上することがわかりました。

 

 

いかがでしたでしょうか(ㆁᴗㆁ✿)
OC設定に必要な項目名称はマザーボードメーカーによって多少変わってくるものの、だいたいは一緒ですし、本記事では別名もいくつかご紹介したので、GIGABYTEマザーは持ってないけどオーバークロックをやってみたい!って方もチャレンジしてみてはいかがでしょうか。(もちろん自己責任で)
後半で紹介したベンチマーク結果からわかるとおり、意外にもメモリのOCがゲーム性能に寄与していた事実にみかん自身も驚いてます(もちろんタイトルにもよるとは思う)
いっぱいベンチマークを回した甲斐がありました(`・ω・´)
 


どうかしらフラン?これで次からあなた一人でもOCできるんじゃないかしら

 


ん?(ムシャムシャ)

 


あんたねぇ・・・人がせっかく懇切丁寧に教えてあげてるのに全然聞いてないし、しかも勝手におやつ食べてるんじゃないわよ!!!

 


(ガチャ)そんなに大きな声をだして、お嬢様どうなさいました?

 


 


 


昨年に6.6マソもするCPUを2つも買って、おまけにマザーボードでしたっけ?あれも2つまで・・・無駄遣いした罰におやつ禁止でしたよね?しかもつい最近もすっごく高いパーツをまた買ってましたよね?わかってるんですよ。

 


これはフランが勝手に食べただけで私は食べてないですし
あとメモリのTrident Z Royal 2セットはフランが注文したの

 


あ、うそつきー!そもそもお姉様が先に戸棚あけて食べようとしてたじゃない
メモリは2人で1セットずつだし!

 


・・・お二人とも春までおやつ禁止です

 

 

 

それでは最後まで読んでくださってどうもありがとう٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ 
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