独身の頃まで、私は自分の「名前」が好きではなかった。



名前で呼んでいたのは、両親と親戚のみ。
だいたい「あんちゃん」か苗字で呼ばれていた。




なんせ、小学生の頃は見た目「男の子」に間違えられるほどだし、外遊びが好きだったので、「女子」に結構抵抗がありました。




中学に入り制服がスカートなので、それなりに「女子」になった感じはあるけれど、やっぱり「名前」は好きにはなれなかった。







が、結婚して「よくある苗字」に変わり、結婚後1年ほどで転職をすると、この苗字だらけの職場だった笑笑



本当に 右向いても 左向いても 後ろ向いてもこの苗字の方々笑




なので、あの職場では、この苗字の方は「名前」で呼ぶ習慣があったので、私は人生で初めて、身内以外で「名前」で呼ばれることになる。




最初は違和感があったけど、意外とこの「名前」も悪くないな。と思えるようになったキッカケの職場だった。




この職場に転職してから出会った人たちに
「あんちゃん」と呼ぶ人はほとんどいなく、ほぼ「名前」で呼ばれるようになりました。




やっと自分の「名前」も悪くないなって思えるようになってきてし、最近は この名前に誇りを持てるようになりました。




両親に、この名前にした理由は聞いたことはないが、あえて「ひらがな」にしたとは言っていた。



父曰く、
「私の名前も妹の名前にも漢字はあるけど、漢字のイメージと違うように育つ可能性もあるからね」
という、いいのか悪いのかよくわからないけど、私も妹も「ひらがな」でよかった。と思っています。





「名前」も選んで生まれてきた。
と聞いたことあるけど、自分で生まれる前に本当に選んできているなら、この名前でよかった。と今なら言えます。




一生物の名前。




愛着が湧くまで37年かかったけど、それでもやっと気づくことができてよかったと思っています。