『他の人は、信念、情熱、記憶、サマーデイー、叡智を通じて、アサンプラジュニャータ・サマーデイーを得られる』

 

この章はヨーガの実践を得て対象のないサマーデイー(アサンプラジュニャータ・サマーデイー)を得られることを述べている。

一つは信念。信念(確信)は自分自身の状況を客観的に分析し、ヨーガ哲学を研究し実践応用することで得られる。

二つ目は情熱。ヨーガに対して結果を期待することなく自身のエネルギー(情熱)を与えていくことで在る。

三つ目は記憶。ヨーガの道を歩む中で時に迷ったり行き詰まることもあるかもしれない。そんな時「自分のヨーガに対する目的は何なのか、何をしているのか」と思い出すことが必要である。自分の目的、目標地点、正しい方法を覚えている記憶が必要である。

四つ目はサマーデイー。これは対象のあるサマーデイーのことである。対象をあるがままに知覚し、物質的対象に集中、考察しそこを得て微細な対象(心臓のチャクラや頭のひらめきなど)について深く考察する。それに対して理解ができれば歓喜が起こる。そして「私である」というこの私に対して集中し理解していく。

最後は叡智である。叡智とは対象をそのまま映し出す能力のことである。この叡智から識別知が生まれる。識別知とは、永遠でないものと永遠のもの、自己と非自己、本質的なものと本質的でないもの、純粋なものと不浄なものの違いを認知する知識である。

 

人はこの世で永遠でないものを永遠と誤って認知していることで苦悩が生じているのです。そのためにもヨーガを実践し真の永遠なるものを知る知恵を得たいと思う。

 

本日もありがとうございました愛