多根周作オフィシャルブログ「棚から牡丹餅」powered by アメブロ-200905091630000.jpg

演劇用語で劇場入りする事を「小屋入り」という。




でもそれ、小劇場だけじゃないのかなぁ。




商業演劇では言わないのかなぁ。




素朴な疑問を抱きながら下北沢までチャリ通。




朝は交通量が多い。










劇場で仕込みを「丸腰」で手伝う。




普通仕込みをする時は「ガチ袋」なるものを腰から下げ、




「ナグリ」と呼ばれるトンカチや




「ジュウデン」と称されるインパクトドライバーを駆使し




セットを作り上げていくものだ。










しかし今日は丸腰。だからやるつもりなかったけど




いつの間にか要員として数えられ、がっつり手伝ってしまった。




でも道具を何も持ってないから殆ど何も出来ない。




初心者同然だ。












すると




「舞台ツラ合わせでオッテ来て」




「ダイジンパネル、コロシテ良いよ」




なんて業界用語が急に、




自分で言うにはちょっぴり恥ずかしい、耳慣れない言葉のような気がしてきた。










多分、そういう業界用語はガチ袋が吐き出させているのだ。




雪駄や黒の作業ズボンが言わせているのだ。




気分が大事なのだ。オレ、前のめりで舞台作り上げるぜっていう。




恐るべしガチ袋。持ってくるんだった。










舞台監督さんの段取りがよく、15時には開放される。




皆も場当たりに向けて思い思いの準備をしている。




あ、「場当たり」も業界用語か?










劇団上田の地獄谷三番地は




突然「走ってきます」と出て行き、




帰ってきたと思ったら上半身裸でアイスクリームをほおばる。




根津さんは不毛な会話をこれ以上なく楽しそうに話し続ける。




浅倉洋介君はうるさい根津さんの横でニコリともせず




小道具の仕上げに取り掛かっている。




たまに笑ってしまったりする。そして悔しそうな顔をする。




劇場では性格が出るから面白い。










で、夜は場当たりをやってあっという間に終了。




そしてあっという間に明日は来る。




風琴工房『無頼茫々』、面白く仕上がってます。












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