先日の事。
稽古が終わったその足で駆けつけた場所は。
日吉。
ここ一ヶ月で3回も行ってるわ。
その日は僕が初めて演劇に触れた当時の
(といっても英語劇だけど)大学の仲間が
12年ぶりに一堂に会す催しがあり。
案内はなんと2ヶ月も前から出回っており、
この日のために当時をしのぶ回想録が
ネット上で連載されたほどの熱の入りよう。
当時は一つの作品を3ヶ月間かけて、
(台本選考から数えると1年丸々かけて)
スタッフを入れて総勢100人超で作っていた。
今から考えると有り得ない。
不必要なまでに熱く、しかしこれ以上ない真剣さで
未だ経験したことのない演劇というものに立ち向かってた。
痛い思い出も数多い、でも今となっては
僕の原点とでもいうべき日々。
どれくらい集まるのかなぁと思って会場に入ると
驚くべき光景。
なんと50人以上が、
12年前と変わらぬ立ち位置でうごめいていた。
外側はかなり変わった方々もいらっしゃったけど。
一気に当時にタイムスリップしましたね~。
20代という、人生で恐らく最も変化に富む10年を経た後、
こうして再度集まる事の興奮。
想像以上だった。
こんな気持ちになることは12年前には夢想だにせず。
当たり前だけど。
今更になって、過ごした時間の偉大さに気づかされる。
今回の幹事を買って出た当時の舞台監督。
今はITベンチャーの社長だ。
彼の挨拶の言葉が心に残る。
「過去を振り返るのは好きじゃない。
けれども、たまには元気をもらえることもある。
今日ぐらいは、昔の話をしても良いんじゃない?」
そんな加藤登紀子の歌のような、
素敵な夜でした。
時には昔の話を。