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春のセンバツが始まった。
「センバツ」が「選抜」だと知ったのは随分後だったな。


夏は一校しか選ばれ様がない神奈川代表が、春は2校いたりする。
純粋に校数が多い(僕が現役のころは確か204校)だけでは説明がつかない。
まぁぶっちゃけると、レベルが高いのだ。
いや高い私立校がやたらと多いのだ。


アマチュアの、それも高校の、スポーツの中で野球だけが
脚光を浴びる様になっているこの国においては、
甲子園に出る、という事は、他のどんな媒体より宣伝効果が高い。
学校が有望選手獲得に躍起になるのは当たり前だ。
メーカーは甲子園出場が決まるや否や、
バットからグローブからユニフォームからスパイクまで、
ありとあらゆる用品を(勿論タダで)提供する。
野球人口の密度は高校生以下に大きく集中しているからだという事は
いうまでもない。
学校やメーカーだけでなく選手にとっても、甲子園に出場し、活躍する事が
将来の自分の可能性を大きく広げることになるのは間違いない。

そんな、色んな思惑が絡み合っていると分かっていても
「そんな小さなことを」
と思わせる何かが、そこにはある。
と、高校野球経験者の僕は信じている。


有名校同士の対戦。注目の選手。
そういう試合も勿論面白い。
でも僕は、どちらが勝ってもおそらく上までは勝ち残れないだろう、
前評判も殆ど立たないような学校同士の試合も好きだ。


アナウンサーや解説者が
「高校生らしいプレーですね」
などと連発している様な試合がまさにそれ。
エースで四番でキャプテン、みたいな大黒柱が一人で引っ張ってて、
でも全国のレベルはやはり高くて、
そんな素振りは仲間には露も見せず一人で背負い込んで懸命にがんばる。
そしたら予選での打率最下位の奴が流れを変える一打を打っちゃったりする。
そこはまさに「筋書きのないドラマ」だらけのステージなのだ。


そんな訳で、ちょっと暇があったら街中の電器屋さんで
オジサン達にに混じりながら観戦する事もしばしば。
最近は量販店ばっかりで小さな電気屋の店先で、という訳には
いかなくなっているのが寂しいけど。


で、一つ気になったこと。
2回の攻撃の前に両校とも校歌を歌っていたのですが。
あれって、前からやってましたっけ?
勝った方はねぇ、最後に歌えるんだけど。
昔からやっていたのをカメラが取り上げなかっただけ?
負ける高校に配慮?競争になっちゃうから?


疑問は尽きない。
でも今日もまた、見てしまうのだろう。


みんな、がんばれ。



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