A8L9GW9GTsh0006_El_I.jpg赤羽から高崎へ103分。
高崎から更に90分で長野原草津口へ。
そこからバスで30分。

「秘境あり」っていう安い噂。
もうそれのみ。
選んでる時間はなかった。
残り一部屋だったし。

でもやっぱ遠い。
でも遠いのも旅の楽しみ。

耳慣れない駅名を重ねる度に周りの景色が変わっていく。
宿に着く頃には一面銀世界だった。早速秘境と呼ばれる地に行ってみる。一見普通の川。しかも雪が降ってるから川辺は所々生クリームがかけてあるみたい。え?この川に、入るんですか?あのー・・・、雪降ってますけど。え、着替えは・・・、あ、この場で。気温おそらく零下一、二度。冷気が体に刺さる。てか裸足がやばい。我慢できずに飛び込むように川に入る。・・・。あっつ!!!!あっついよこれいやマジでホント!!!ホントに熱い。でもしばらくして慣れる。所々温泉の湯が沸きあがってる所があって、それ以外はホントに水なんだけど、その温泉の湯といい感じで混ざり合ってる所を探しながらつかるのがコツみたい。いや誰も教えてくれないんすけどね。小一時間、いや二時間くらいつかって、夕食の時間なので宿に戻る。夕食がうまかった。鹿の刺身。最高。舞茸の天ぷら。マジ踊ってます。鹿肉入りすき焼。ほっぺた落ちそう。夕飯後、深深と降る雪の中を散歩。本当に静かだ。山肌がどんどん白く化粧していく。夜なのに、明るい。夜中にもう一度秘境に侵入。今回は勝手が分かってるので安心。電気一つない川辺で、持参した懐中電灯一つを頼りに入浴。荘厳。白い衣を着た山肌の木や岩が、何も言わずにじっとこちらを見ている。顔に降り積もる雪が心地良い。稽古と本番を繰り返す日々。刺激的な毎日なんだけど、どっかで一度リセットしときたかった。来て良かった。