仕事の帰り。神楽坂。
気付いたら世間は冬です。
寒いのは昔から苦手ですが、
最近はこの背筋が伸びる感じが何だか心地良い。
そもそもなんで冬が苦手かって言うと、やっぱりそれは
小中高とやっていた野球のお蔭なんですね。
冬場の野球は、それはもう、つらい。
手が悴んでしまうと投げられないんですよね。
受けるボールも速かったり当て所を誤ったりすると
次の瞬間、感覚なし。
バッティングも芯を外そうものなら手の痺れが半端なく襲ってくる。
まぁ動いて体温めて、上手く捕って、上手く打てば何の問題もないんですけどね～。
要は下手くそだったってことです。ははは。
それから冬場は走りこみが中心になってきまして。
大事なのはわかってるんだけど、これがしんどい。
数分おきに襲ってくる呼吸困難とどうやったら仲良くなれるのか、
そんなくだらないことしか頭に浮かばなくなるくらい走ってましたね。
お蔭で持久力だけはついたな。
そんな野球部時代、特に冬場の楽しみといったら、
野球専門店に寄ること。
これがホントに楽しい。
野球用品って高いんです。
特に硬式用なんて、グローブは3～4万当たり前だし、
スパイクも最近は2万前後。いいやつはもっとする。
それ以外にもユニフォームやらバッティンググローブやら
ストッキングやらアンダーシャツやらグラウンドコートやら。
とにかく金のかかるスポーツなんです。
で、高校時代なんてそんなお金持ってないし、貰えないからただ見るだけ。
週に何度も通って、自分のお気に入りのグローブを見つけては
ああまだここにあったって安心して、はめてみてニヤニヤ。
新製品が出てるとマメにチェックして、買いもしないのにやたら詳しい、みたいな。
その時は野球専門店が宝の宝庫に見えましたね。
部員同士であそこは何の品揃えがいい、あっちは何が充実してる
見たいな話でよく盛り上がって。
で、今日道を歩いてると。
あったのね！立派な専門店が！
高校生ぐらいのおそらく野球部であろう輩がかつての僕がそうしたように
あーでもない、こーでもないと話し合ってる。
結局買わないとわかってる店員さんも、
「これはね～」なんて説明はじめちゃう。
みんな野球でつながってるという、懐かしい感覚。
あのころを思い出して、思わず胸がときめく。
久々にキャッチボール、したくなったな。
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