FPHDEZsh0006_I.jpg七夕でした。家から徒歩10分の鶴岡八幡宮では織り姫と彦星の年に一度の逢瀬を祝う祭が舞殿にて執り行われており、昨日行った飲み屋ではテーブルに短冊が置かれてた。しかし年に一度とは。他人との通信手段が多様化し過ぎた今では中々考えにくい状況であり、何だか羨ましい。年に一度の逢瀬といえば「セイムタイム・ネクストイヤー」という戯曲を思い出す。妻子ある男と夫を持つ女があるコテージで関係を持ち、その後30年間年に一度会い続けるという素敵なお話。出会いを重ねる度、互いの伴侶や子供について語り合い、その誕生に遭遇し、失う悲しみを分かち合う。いつしか二人の間には掛け替えのないパートナーとしての固い絆が育まれていくのだ。愛の形について考えさせられる作品。限られた出会いの中での愛の芽生えといえば、イーサン・ホークとジュリー・デルピーの「before sunrise」とその続編「before sunset」が素晴らしい。お時間ありましたら是非。