2bb5acd5.jpg知り合いが鎌倉へ来た。
久々に鎌倉散策。

といっても、鎌倉に住みながら鎌倉を知らな過ぎる僕。
鎌倉をあまり知らない知人同様、僕も一見さんよろしく
同行した父のお勧めスポットを付いていくばかり。
情けなや。

今回の父のテーマは日蓮上人ゆかりの地。
なんとも渋い。

最初に訪れた妙本寺は僕が高校時代通った数学の塾のすぐ近く。
住宅街にひっそりと佇む門からは想像もつかない広大な土地の中に
静かに、しかし堂々と構える本堂。
なんというか、素敵な空間。
知らないものです。

そしてその後訪れたのは。
なんとこのブログでもお馴染みの「ぼたもち」の異名をとる常栄寺。
妙本寺の入り口にある比企谷幼稚園の脇にある小道を南に入っていくと、
鮮やかな朱色の冠木門が左手に。

門の上部には常栄寺の由緒を塚本柳斉が詠んだ
「これやこの 法難の祖師に 萩のもち ささげし尼が すみにし所」
という句が刻まれている。
かつて日蓮が「龍の口の法難」の際に市中を引き回された時、
このあたりに住んでいた尼が日蓮にぼたもちを差し出したところ、
仏の御加護により処刑を免れたことからこの名前になったそうで。
源頼朝が寺の裏山に海を観るための桟敷を設けたところ
小さな敷地のお寺だけど、存在感たっぷりの門構え。
「ぼたもち」の言葉に勝手に縁を感じた僕は思わずテンションがあがる。

それにしても、妙本寺といい常栄寺といい、本当にそれぞれ独特の空気を持ってる。
全く違う雰囲気だけど、そこにはなにか一貫したモノが流れている気がする。

最後は建武の中興に尽くしたものの若くして命を奪われた護良親王を
明治天皇が祭った鎌倉宮へ。
宮司さんからいろんな話も聞けて、鎌倉を満喫した一日でした。

凄いところに住んでるんだな。
知るほどに思いは深まる。

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