2002年1月、ここで養成所の卒業公演を打たせて貰った。
演出は師匠・加藤健一。
公演は大成功だったが、その評判の良さは
加藤さんの演出の上手さの賜物だという事をその後4年かけて思い知らされる。4年後、僕らハイリンドは、加藤健一氏を演出に迎え
土田英生氏の名作『―初恋』に挑戦した。
超えられないなら、もう一度やらせて貰おうと。
4年ぶりに演出を受けて気づく事多々。
その他、二度の『コミック・ポテンシャル』公演でも演出を受け、
役者のいいところを引き出す上手さに改めて畏敬の念。
そんなことが走馬灯のように駆け巡ってしまうのがこの場所である。
そんな今日は後輩である加藤健一事務所俳優教室の卒業公演初日。
本番にどうしても行かれない僕は、お願いしてゲネプロを見せて貰う。
演目は永井愛氏の名作『身よ、飛行機の高く飛べるを』。
何度も見たことがあり、話も全部知っているはずなのに、やられた。
涙が止まらない場面があった。
何を以ってプロフェッショナルと言うのか。
何を拠り所に日々立ち向かっていくべきなのか。
そんなものがいっぱい詰まった舞台。
パンフレットの加藤さんのコメントの中に
「我々は夏の甲子園で、技術もパワーもプロに到底及ばないはずの
高校生のプレーを観て、プロのそれより感動することがあります。
この卒業公演も、そんな清々しさを少しでも感じて頂ければうれしいです」
という様な言葉があった。
これこそ、真実。
究極のアマチュアリズム=プロフェッショナルなのかも。
2月最初のブログはここに来てもちっともまとまらないが、
要はメチャクチャ刺激を受けて帰ってきたのである。
来るべき公演に、全力で。