「アザーピープル」残す所あと三日。始まる前に演出から
「もう一度フレッシュになって」
と一言。
結果、今までの中で一番素敵な旅を送れた。
誤解を恐れずに言えば、今日初めて自分の中で「解った」部分があったりした。
ただそれは、今までの積み重ねがあって生まれて来た訳で。
より深まった、というか。
解って嬉しいより切なくなるのは
この作品の持つ魅力ではあるのだろうけれど。終演後劇場のビルを降りると、駅前で三人のミュージシャンが音を紡いでいた。その音色が、本番が終わったばかりで昂ぶっている僕の心に否応なく、切なく入り込んでくる。んー、やばい。ふと今日観に来てくれたお客さんが頭によぎる。今夜彼等の中でも、こうやって化学反応が起きただろうか。僕等は彼等に何かを残せただろうか。一つ分かっている事。目の前の彼等は、ここに立ち止まっている人の心を確実に捕らえて離さない。