QYAPGGsh0000_I.jpg稽古が休みになる。
帰ろうとした直前、紀伊国屋ホールでやっているお芝居のことを思い出す。

シアター21『グリマー・アンド・シャイン』

実は3年ほど前、ひょうご舞台芸術プロデュースの公演『ジェイプス』で、プロンプター(稽古中の役者の台詞補助、かな?)をやらせてもらったことがあった。
当時の出演者は高橋和也さん、羽場裕一さん、土井裕子さん。

今回はその和也さんと羽場さん、演出の宮田慶子さんが同じメンバー。プロデューサーの三崎さんまで一緒だ。
昨年暮れに宮田さんにお会いした時、
「あの兄弟とまた一緒にやるんだ」
と嬉しそうに話してたのを思い出す。

これは行かねば。
恵比寿で飛び降りて急遽新宿にとんぼ返り。
滑り込みで紀伊国屋ホールへ。
当時も制作の手伝いをしていた大迫さんに出会い、びっくり。

舞台は、かなり面白かった。
作品、翻訳、演出、役者、ステージング。
何かすべてがかみ合っていて、素敵な時間だった。
すべての環境がかみ合った空間を役者が自由に泳いでいるような瞬間が
何度もあった。
宮田さん、すげ。
和也さん、羽場さんも魅力的だった。
しかし山路和弘さんが凄くよかった。

終演後楽屋に挨拶に行くと、
3年前の一時期を過ごしただけなのに、
昔の友達のように歓迎してくれた。
(和也さんは必ず満面の笑顔で握手を求めてくる。
それがたまらなく魅力的!)

今回のチラシを渡すと、
「あ、佐久間さん出るんだ」
と和也さん。
「へぇ、省吾さん演出?」
とは羽場さん。

それぞれ現場で一緒になったことがあるらしい。
奇遇!

「宜しく言っといてね~」
世界は狭い。

しかし面白かった。
終わってからも心から余韻が消えないのはなぜだろう。
帰りの電車で思い出したようにパンフレットを開く。
ウォーレン・ライトという作家の作品は初めて観た。
1999年、『サイドマン』でトニー小を受賞しているらしい。
骨太だ。

今年からイギリスに渡っている翻訳家の小田島恒志さんのコメントは、
相変わらずの駄洒落交じりのコメントだった。