英語劇をやっていた。
かっこよく英語が喋りたい。
大学時、そんな理由で入った英語研究会。
そして出会ってしまった。演劇に。
カッコよく喋れるようになったかは?だけど、
そんなことよりもっと凄いものを貰った。
で、四大学英語劇大会。
英語劇と言うマイナーなカテゴリーではあるが、
その中では最高峰と言われるこの大会。
僕が3年のとき、既に62回を数えた。
え、戦前から?
一年間掛けて各大学が、台本を選び、キャストを選考し、
稽古を重ねて、一から全て作り上げていく。
たった一年か二年経験しただけで、
もう今度は後輩に伝えていかなくてはならない。
ありすぎるほどの伝統を背負って、今も後輩達が頑張っている。
そして今日は、そのファイナルステージ。
毎年見に行っていたけど、
ここ数年は自分の稽古が重なってしまい、行けずじまい。
今年もまた、この『アザー・ピープル』にかかりっきりで、
まったく無理だった。
パソコンをいじっていて、偶然この大会について書いてあるブログを発見。
今年でもう68回目なのか…。
引退してから既に6年の歳月が流れている。
あの頃は、本当に、何も分からなかった。
ただがむしゃらに、燃えて、ぶつかって、闘って。
間違いなく、僕の原点。
原点なんだけど。
最近忘れかけていた。
そして今回。
がっぷり四つの翻訳劇。
役作り、文化背景のリサーチ。
ん、これってあの時もやってたな。
途端に6年前の記憶が蘇る。
僕は、その頃の自分に胸を張れるだろうか。
彼が今の僕を見たら何と言うだろうか。
負けていられない。
最近こんなことばっかり言ってるけど、負けていられない。