それから1ヵ月後に東京出張のチャンスが巡ってきた。
しかし今回は一人での出張。
亀戸はあの時に1度行っただけなので、
まったく土地勘がないし、前回は知人について店に行ったので、
駅からどう行ったのかも覚えてない。
いつもは会社の近くのホテルなんだけど、
今回はもしもに備えて亀戸に宿を確保。
この前はテキーラで酔っ払っていたから、
ノリで前進してたけど、今回はどうなるのかな?
再会の期待よりもどちらかと言えば不安が多い。
店に入り、AIちゃんを指名。
2人とも再会を喜んではいるんだけど、
何だかテレくさくて会話が弾まない。
「歌でも歌う?」とAIちゃんが尋ねる。
「いや、ボックスでは歌うけど、あんまり歌わないんだよね。」
その会話の直後に、AIちゃんがスタッフの元へ行き、
何やら込み入った話を始めた。
席に戻ってきたAIちゃんが、
「12時で帰るから、一緒にカラオケボックスに行こう!」
「うん?12時で帰っていいの?」
「イカウが遠方からのゲストだと説明したらOKだって!」
別にカラオケに行きたいわけじゃないけど、
このまま閉店までいるより財布に優しいし、
何と言っても心遣いが嬉しいよね。
店では会話が途切れると、前回の残りのテキーラを飲んでいたので、
おいちゃんはけっこう酔っ払いモード。
12時が過ぎてAIちゃんと一緒にカラオケボックスへ。
酔っ払いで個室・・・。
もうカラオケよりも前回の続きをしたかったけど、
ここはやっぱり冷静に行動しなくては、
全てが台無しになりそうだ。
まずはAIちゃんが歌う。曲名は全然記憶に無い。
「イカウも歌って!」
「え?もう酔っ払って選曲出来ないよ。」
「ビートルズが好きなんでしょう?Let it be 歌ってよ!」
曲が始まる。もうモニタは全然見てない。
AIちゃんを見ながら適当に歌う。
気分は「なすがままに・・・」、このままどうにでもなれ!って心境です。
次の曲をAIちゃんが歌いだした瞬間、
「なすがままに」の心境に陥ってしまい冷静さを失ったおいちゃんは、
モニタを見ながら歌っているAIちゃんを後ろからそっと抱きしめる。
歌い終わったAIちゃんが、
「イカウのホテルどこ?」
「ここから歩いてすぐのホテルだよ。」
「アコも泊まれる?」
「大丈夫、大人2人で予約しておいたから・・・。hehehe」
実は肝心なそこから先の記憶が曖昧。
一緒にホテルまで歩いていった映像や、
ソクソク中の断片的な映像も思い出すんだけど、
詳細はまったく記憶にない。
こうしてAIちゃんとおいちゃんとの遠距離恋愛が始まった。
その後に大きな障害が待っているとも知らないで・・・。