手術の前日は基本的には病院食なのだが、病院にお願いして夕食は外で取らせていただけることになった。
単身赴任ということもありなかなか家族とも顔を合わすことがない。
上の娘は4月から大学生で東京に出てきているのだが、奥さまは高2の娘と二人で住んでいる。
奥さまは手術前日に上京、東京の実家に泊まり、手術に立ち会った後実家に戻る予定で上京してきた。
入院前に、術前の検査の時も、診察の時も、何度も前日の夕食は外で家族と取りたいが可能か聞いていたのだが、「入院後の医師の判断で」ということであった。
ニュアンス的には「術前の体調管理をしっかりやっているようであれば基本的にはOK」と受け取っていた。
10時に入院して、昼食(病院食=ミクニマンスールが作っていると聞いていたのだが不味かった。サーモンのムニエルが生臭く、一口しか手を付けられなかった。ミクニマンスールといえども病院食は病院食なのだろうか…。)を食べた後に、再度看護師さんに夕食の外出の確認を取ってもらったのだが、外出不可だと言う。
「基本的には手術前日は病院食を食べていただくことになっているんです」と。
だから何度も確認したんじゃないか。
そのために術前の健康管理だってきちんとして、体重だって若干落として来ていた。
「だから何度も確認したんだよ。術前の健康管理が出来ていれば大丈夫って言ってたじゃないか。「基本的には病院食を食べていただくことになってます」と言うんだったら希望を持たせるようなことは言うべきではないと思う。お医者さんの言うことには従いますが、私は非常に不満です。以上!」と言い放って、看護師さんには部屋から出ていっていただいた。
奥さまに、「今日の夕食ダメになっちゃったよ。」とメールしようとしたところに、苦情を申し上げた看護師さんがやってきて、「もう一度お願いして外出許可をいただきました。ただし、過度に食べ過ぎないこと、それから筋腫は守ってください。」と。
O看護師さん、きつい言い方をしてスミマセンでした。
あなたのおかげで奥さまと、長女と今までにない時間を過ごすことが出来ました。
待ち合わせの5時45分に四ツ谷駅の改札に行くともう長女が来ていた。少し遅れて奥さまも到着。
翌日の手術に立ち会ってもらうのが目的なので、とりあえずYMCへ案内する。
その後タクシーで神楽坂の寿司屋へ。
サケ皮といくらロールが絶品でした。
その後3人で神楽坂の裏通りを散歩。
裏道に最近オープンしたペット用品のショップに寄る。
ウチのわんこにどうかな~、と二人で大騒ぎであった。
お寿司を堪能して散歩しながら飯田橋の駅へ。
長女が友達の誕生会でこれから高円寺に行かなきゃならないんだけどまだちょっと時間が早い、と言う。
「そこに(飯田橋ラムラ)にサーティーワンがあるからアイスでも食べていけば。パパは明日手術だから早めに帰るわ」、と二人と別れYMCへ戻る。
外出許可は9時まで取ってあったのだが、YMCに戻ってみると8時ちょっと前。
YMCビル左手の時間外の入口のところでO看護師にバッタリ。
「あれ、もうお帰りですか」
「おかげさまで楽しい時間が持てました。ありがとう」
と会話を交わし病室へ。
帰ってみるとなんとも空しい風景の病室。
さあ、いよいよ明日は手術です。