昨日の夕方、会社の社長が駆け付けてくれて、
「働き過ぎだ。仕事は気にせずゆっくり休みなさい。」
気になっていた溜まっていた仕事の重荷も、この一言で無くなった。
昨日、今日と彼女が駆け付けてくれて、身の回りの物を色々と準備してくれた。
「働き過ぎたんだよ。ゆっくり休んで。」
今思えば、前々から体調が良く無かったと思う。
それに気付いていた彼女から、病院に行くように言われていたが、連日の徹夜続きのハードワークによる疲れとばかり思っていた。
30歳になったばかり、もう若くないんだから体調管理をしっかりしなきゃダメだなと思う。
午後に実家から両親が駆け付ける。
入院診療計画書によると、
「リンパ節生検、血液検査、画像検査、生理検査など適宜」とある。
リンパ節生検とは、首の腫上がったリンパ節の組織を採取し、病理検査をする手術。
医師によると、
レントゲンやCT画像から、肺癌、悪性リンパ腫の可能性が否定できないため、それを確かめるための検査だと言う。
しかし、医師は若いから可能性は極めて低いともいうし、どこか他人事のように聞いていた自分がいた。
医師から両親が呼ばれ、検査の内容を聞き、戻ってきた後、
「きっと働き過ぎで疲れが溜まったんだ。この際ゆっくり休め。」
両親も社長も彼女と同じ事を言った。
まさか息子が。。。なんて、この時両親も同じ気持ちだっただろう。
そんな中、原因がわからないから何の治療もしていないので、腰の痛み止め薬を飲んで寝るのみ。